南に庭スペースを確保したけれど、道路からの視線が気になる。プライベート空間をつくるアイデアが知りたい。
庭が道路に面していると色々な視線が気になるよね。南庭のメリットを活かしながら、プライバシーを守るポイントやデザインアイデアを紹介するよ。
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この記事のポイントまとめ
- 南道路に面した外構はコスパが良い
- 視線・日当たり・風通しを確認する
- プライベート×デザインアイデア10選
この記事を書いている人
この記事を書いている私は、ガーデンデザインや施工をおこなう外構会社で働いていました。南道路に面した庭は一般的にも多く、見積提案から施工まで携わった経験があります。
南道路に関わらず、道路境界では住まいのプライバシーを確保するためのアイテム使いが大切。周りからの視線をクリアにして、庭も室内も快適な空間にしていきましょう。
土地の日当たり、広さ、車通りなど、条件はそれぞれ違います。我が家の庭に当てはめてみて、参考になるアイデアを見つけていただければ嬉しいです。
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南向きに道路がある庭の外構レイアウト例
南向きに道路がある庭の外構レイアウト例として多いパターンは以下のとおり。
- 駐車場と庭が隣接している
- 玄関ポーチとデッキが隣接している
- 目隠しフェンスで庭が囲われている
- 花壇がレイアウトされている
日当たりが良い南側は、間取りを計画する際にはリビングが設置されることも多いです。リビングからの視線カットも含めた外構レイアウトにすることで、住まい全体のプライバシー空間を守ることができます。
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南道路にある庭のメリットとデメリット
まず、南道路にある庭のメリットとデメリットを確認しておきましょう。日当たりの良い南は、庭づくりに最適という常識がある一方で、個人住宅ではプライバシーを守りづらいというデメリットもあります。
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南道路にある庭のメリットとデメリットをまとめました。
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メリットは、コスパよく外観をおしゃれにできること
南庭は、日当たりの確保が他の方角よりもしやすいという理由でレイアウトすることが多いですよね。
南道路にある庭のメリットは以下のとおり。
南道路にある庭のメリット
- 明るい庭を演出できる
- コスパよく外観をおしゃれにできる
- サブ駐車場をつくりやすい
南道路に面している庭では、エクステリアアイテムが集まる特徴があります。
駐車場や玄関アプローチ、目隠しフェンスなど、見た目を良くしたいアイテムはこだわりたいという方が多いです。反対に、目立たない南側以外のフェンスが安価におさまれば、コスパよく外観をおしゃれに演出できるでしょう。
また、普段は庭として使う場所をお客様用のサブ駐車場として有効活用することもできます。
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ポイント
南道路はエクステリアアイテムが集中する
↓
見た目にこだわりたい場所も集中する
↓
費用が分散しないからコスパが良い
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デメリットは、プライバシー確保が必要であること
南道路にある庭のデメリットは以下のとおり。
南道路にある庭のデメリット
- 人通りが多いと落ち着かない
- 夏は暑さ対策が必須
- 夜には室内の窓が丸見えになる
南道路に面した庭は、道路や玄関アプローチからの視線カットが必要になります。また、日当たりが良いため、夏は暑さ対策も必要になるでしょう。
夜には明るい場所が目立ってしまうため、室内の丸見えを防ぐ対策も外構工事でクリアしておきたいポイントです。
せっかく庭のスペースがあるのに、カーテンの閉めっぱなしはもったいないですよ!プライバシーを確保して、昼も夜も楽しめる庭を目指していきましょう。
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プライバシー確保のポイントは3つ
南道路に面した庭のプライバシー確保のポイントは主に以下の3つ。
- 道路からの視線をカットする
- 日当たりと風通しを確保する
- リビングからの視点も重要
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道路から目隠しは、必ず正面と斜め両方からの視線を確認しましょう。計画図面だけでは分かりづらいため、現地で調整することが大切です。
また、南側の庭でも日当たりが全て良いとは限りません。南側のメリットを活かせるように、日当たりが良い場所に庭スペースを配置しましょう。
外構計画をする際に見落としがちなのが「庭とリビングには50cm程の高低差があること」です。リビングから道路が丸見えになるのが気になるという場合もありますので、リビングからの視線も確認しておくと良いでしょう。
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庭のプライベートを守るデザインアイデア10選
南道路の庭は、リビングや斜めから見た視点も確認するのが大切なんだね!
気になる視線をクリアできるフェンスやガーデンアイテムをレイアウトしていこう!
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南道路に面した庭は、視線のクリアができればとても心地のいい風や光を感じられる庭になります。外構アイテムを取り入れながら、快適なプライベート空間にしていきましょう。
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①ルーバーフェンス×目隠し
目隠しと風通しを確保できる「ルーバーフェンス」は、機能性抜群のフェンス。風通しを確保することで、植栽に向く南庭のメリットを活かすことができます。
高い目隠しが必要な場合は、日当たり確保ができる「採光タイプ」も検討していきましょう。
ルーバーフェンス【LIXIL】
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ルーバーフェンスはフェンス費用が高いため、設置距離や高さを見極めるのが大切です。窓の近くに設置する場合は採光タイプで室内が暗くなるのを防ぎましょう。
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②目隠しフェンスを境界からセットバック
目隠しフェンスを道路境界からセットバックさせるアイデア。植栽をフェンスの手前に配置することで、日当たりを好む華やかな植栽ができます。
庭の目隠しで意外と気になるのが、足元部分です。道を歩く人の足を見えなくすると、より落ち着きのあるプライベート空間になりますよ。
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③ウッドデッキ×目隠しフェンス
ウッドデッキの上部に目隠しフェンスを設置するアイデア。ウッドデッキと同時施工になるため、見た目がスッキリとおさまります。
庭の広さに限りがある場合は、家と庭の中間であるウッドデッキを広めにとるスタイルも人気です。外気を感じながら、ゆっくり過ごすプライベート空間にしていきましょう。
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④ガーデンルームでリビング丸見えを防ぐ
ウッドデッキやタイルデッキの上部に設置するガーデンルームはサンルームとも呼ばれます。ガーデンルームにカーテンを設置すれば、より室内に近くなるため、リビングを広く感じられるメリットがあります。
外が薄暗くなると、道路から明るいリビングが丸見えになってしまうことがあります。ガーデンルームを設置すれば、リビングの丸見えを回避しつつ、夜の庭を楽しむ上質なプライベート空間になりますよ。
ガーデンルームに腰壁パネルを設置したり、カウンターテーブルを置いたりしてカフェ風にすると、かわいいおしゃれ空間になりますよ♪
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⑤リビングの目隠し×日除け
南側の庭でポイントになるのが、日差し対策です。
日除けシェードは、壁付けタイプやテラス屋根に設置するタイプなど種類が豊富にあります。「開放的にしたいけれど、リビングの目隠しはしっかりしたい!」という場合は、取り外しが可能な日除けシェードが使いやすいです。
おすすめは片付けラクラクの壁付け収納できるタイプですが、フックに取り付ける簡易シェードは災害時やキャンプの時にも使えます。使う頻度や目隠しが必要になる範囲に合わせて選んでいきましょう。
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⑥門柱・門扉でプライベート空間を示す
門柱や門扉でプライベート空間を明確にするデザインアイデア。門柱に表札やポスト、インターフォンを設置して、不要な来客がプライベート空間に入るのを防ぎます。庭空間を明確にすれば、子供に「遊んでも良いエリア」を伝えやすくなるでしょう。
ポストは、駐車場側から投函してもらい、玄関側から取り出せるタイプにしておくのがポイントです。
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⑦玄関アプローチからの視線カット
南道路と西道路に面した敷地で、視線カットに“ガーデン物置”をレイアウトしたデザインアイデア。ウッドデッキと玄関ポーチの間には、目隠しフェンスを設置しています。
見た目にこだわったおしゃれな物置は、玄関前にあると庭への視線を逃がしてくれる効果が期待できます。ゴミの仮置き場や汚れた靴、ガーデン用品などを置く場所にもぴったりですよ。
DIYで組み立てたり、好きな色に塗ったりすれば、簡単に個性を感じられる外観にできます。
三角屋根 ガーデン物置
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⑧駐車場で庭のプライベートを確保
「庭で遊ぶ時には車が停まっている。」という場合には、車が庭のプライベートを守ってくれる配置がおすすめ。庭よりも手前にある車に視線が行くため、目隠し効果が得られます。
カーポートを設置する場合は、柱に設置できるサイドパネルも検討していきましょう。サイドパネルに照明やハンギングバスケットを飾れば、おしゃれな庭空間の演出にも活躍してくれます。
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⑨緑のカーテンでナチュラルに
緑のカーテンで目隠しをするアイデア。南庭の日当たりを活かしながら植物を育てて、ナチュラルな空間を演出できます。
ポイント
- アサガオ
- フウセンカズラ
- ルコウソウ
- ゴーヤ
- ヘチマ
- キュウリ
オベリスクやフェンスに「バラ」や「クレマチス」を這わせても緑の目隠しができます。ただし、植物は手入れが必要になるため、プライベートを守りたい場所や時期に合わせて庭にレイアウトしていきましょう。
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⑩華やかな植栽で視線を逃がす
道路側だからキレイな外観にしておきたいという方も多いはず。パッと目を惹かれるような、鮮やかな植栽は、視線をメインガーデンから逃がしてくれる効果が期待できます。
そもそも家を見てほしくないんだよなぁ。という場合には、無理に植える必要はありません。我が家に合ったスタイルで、庭空間を落ち着きのある場所に整えていきましょう。
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プライベートを確保して明るい南庭を楽しみましょう
南道路の庭でプライベートを確保するためには、目隠しフェンスやウッドデッキ、植栽などを適切にレイアウトすることが大切です。
明るい太陽光が入る南庭は、光や緑という自然を感じながらリラックスする場所にぴったりです。道路からの視線対策をして、プライベート空間のある、おしゃれな庭づくりを楽しみましょう。
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外構計画で失敗しないコツは現地打ち合わせ
お庭や外構計画は、図面やカタログを見ながら打合せがはじまります。しかし、図面上ではイメージするのが難しいことも多いため、必ず現地打ち合わせも取り入れて失敗を防いでいきましょう。
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ベースとなる外構プランを入手したら、時間や場所を変えて立ってみたり、座ったりしてイメージしてみてください。
ポイント
- 道路の正面と斜めから
- 庭に立った時
- 庭に座った時
- ウッドデッキに立った時
- ウッドデッキに座った時
- リビングから見た時
- 朝、昼、夜
- 平日と休日
- 車がある時、ない時
現地打ち合わせは、複数回になることも少なくありません。工事後のメンテナンスも依頼しやすくなるため、まずは地域の施工会社に相談していきましょう。
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