エクステリアメーカー選びで迷っている。おしゃれなメーカーがあれば教えてほしい。
購入経験が少ないエクステリア商品は何を基準に選べば良いのか迷っちゃうよね。人気の大手メーカーを選ぶメリットや商品別のおすすめメーカーを紹介するよ。
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この記事のポイントまとめ
- 大手5社は幅広い商品を取り扱っている
- デザイン性を重視しているメーカー3選
- 【商品別】おすすめメーカーを紹介
- おしゃれな外構プランを入手する方法
この記事を書いている人
この記事を書いている私は、外構デザイン〜施工までをおこなう外構会社で働いていました。
お客様の理想を叶えるために大切な外構プラン。さまざまなエクステリアメーカーを検討する必要があるため、テーブルがカタログの山になることもしばしばでした。
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この記事では、人気の大手エクステリアメーカー5社と特色のあるメーカーについて解説。また、実際に見て触ってみた感想やおすすめポイントを商品別にまとめました。
後悔しないエクステリアメーカー選びのヒントになれば嬉しいです。
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外構エクステリアメーカーとは?
外構エクステリアメーカーとは、外構工事や庭工事で使われる商材を扱うメーカーのこと。室内設計や装飾に使われる「インテリア」の対義語として、屋外の装飾を「エクステリア」と呼びます。
国内最大手の「LIXIL(リクシル)」は、2011年にトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合して誕生したエクステリアメーカー。外構製品だけでなく、住宅全般に幅広いシェアを誇っています。
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大手5社が売上の9割を占める
外構エクステリアメーカーでは、LIXILをはじめとした大手5社が売上の9割を占めているとされています。外構予算の大半を占める【外構フェンス、カーポート、テラス屋根など】を扱っているメーカーが売上シェアを獲得しています。
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大手メーカー
- LIXIL
- 三協アルミ
- タカショー
- YKKap
- 四国化成
上記の大手メーカーの特徴は、エクステリアに関する幅広い商品を取り扱っていること。例えば、LIXILの場合、外構フェンスからカーポート、宅配ポスト、照明ライト、ウッドデッキまで、ひと通りの商品がそろっています。
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大手メーカーの魅力
大手メーカーは外構工事のさまざまな商品を取り扱っているため、施工実績が多く安心して購入できるのが最大の魅力です。カーポートなど、安全性が重視される商品は大手メーカーがほぼ全てのシェアを占めていると言っていいでしょう。
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ポイント
- コスパ◎~高級外構まで幅広く対応
- 住宅建材との組み合わせがしやすい
- 豊富な施工写真からイメージできる
- 施工経験が豊富な職人が多い
- アフターメンテナンスがスムーズ
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大手メーカーのデメリット
- どこにでもある外構になりがち
- 個性を演出するのが難しい
- 使いすぎると無機質な空間になる
大手メーカーのデメリットは、どこにでもある外構に仕上がること。個性やデザイン性を重視したい方にとっては物足りないと感じてしまうかもしれません。
また、大手メーカーは「アルミ」「スチール」「コンクリート」などの無機質素材が目立ちます。ナチュラルな庭に仕上げたい場合は、使用する割合に注意してください。
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残り1割は特色あるメーカーが多い
大手5社以外にも、エクステリアメーカーは数多く存在します。大手メーカーと違う点は、商品やターゲットを絞っているなど、特色があることです。
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ポイント
- 表札に特化:美濃クラフト
- 物置に特化:イナバ物置
- 人工木フェンスに特化:F&F
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その他メーカーの魅力
大手メーカー以外の魅力は、商品や特色に特化していること。ひとつの商品に対してのバリエーションが豊富なことも嬉しいポイントです。
例えば、外構工事に欠かせない商品のなかに「表札」があります。LIXILをはじめとしたさまざまなメーカーが表札を販売していますが、「美濃クラフト」の圧倒的な表札バリエーションには敵いません。
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ポイント
- 商品特化でバリエーションが豊富
- こだわりの商品で個性を演出できる
- 一点ものに出会えることも
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その他メーカーのデメリット
- 廃盤によるリスクが大手に比べて大きい
- 施工実績がある会社が近くにない可能性がある
- 実物サンプルが少ない
その他のメーカーのデメリットは、修理やメンテナンスの際に、商品が廃盤になっているリスクが大手よりも大きいこと。また、シェアが少ないため、施工実績が豊富な業者が近くにいないこともあるでしょう。
実物サンプルがなくカタログで選ぶ際には実際との違和感が出ないように十分な打ち合わせが必要になります。
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個人的には、道路から目立つ場所は大手メーカーで周りと調和。ポイントで特色あるメーカーを組み合わせる方法がおすすめです。
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デザイン性を重視しているメーカー3選
特色あるメーカーのなかでも、デザイン性を重視している人気のエクステリアメーカーをご紹介します。
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ディーズガーデン
ディーズガーデンは、1200年もの歴史があるエクステリアメーカーの老舗です。こだわりのデザインと機能性にも重視されており、SNSの人気も高いです。
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オンリーワンクラブ
オンリーワンクラブは、ポストや表札などの主要エクステリアから、立水栓、レンガ・ブロック、植物までさまざまな商品を取り扱っています。ベーシックな商品もありながら、デザイン性にこだわった「ちょっと面白い」個性的なアイテムを見つけることができます。
立水栓 いろえんぴつ
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ジャービス商事
ジャービス商事には、長く使うごとに味わいが増す「アイアン製品」や「木製ファニチャー」など、こだわりの魅力的な商品がそろっています。置くだけで絵になるベンチ、アイアン門扉、庭に馴染むテラス屋根なども。
アンティーク系やカフェ風が好み!という方は、ぜひ「ジャービス商事の電子カタログ」を見てみてください。きっと、庭づくりがワクワクしますよ。
レインボーベンチ 無塗装
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デザイン性を重視しているメーカーは、映える写真が盛りだくさんのカタログが庭づくりの参考になります。マイガーデンのお気に入りアイテムを探していきましょう。
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【商品別】推しメーカーとおすすめポイントを紹介
エクステリアメーカーは、大手メーカーから特色のあるメーカーまでとても豊富。外構工事は複数のエクステリアメーカーの商品を組み合わせて完成することが多いです。
商品別に「推しメーカー」と「おすすめポイント」をご紹介します。お好みのメーカーや商品を見つけるきっかけにしてみてくださいね。
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注意ポイント
こちらで紹介する推しメーカー及び商品は、筆者が実際に見て触ったことがあるメーカーに絞っています。外構会社により扱う商品は異なりますので、一つの参考にしていただければ幸いです。
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境界フェンス
敷地の境界線上に設置する「境界フェンス」は、外構工事では欠かせないアイテムの一つ。道路境界は道路からの視線、隣地境界は隣からの視線、主庭まわりでは庭からの見た目を重視して選ぶのがポイントです。
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推しメーカーは「LIXIL(リクシル)」
境界フェンスの推しメーカーは、最大手の「LIXIL(リクシル)」です。理由は、簡易的なメッシュフェンスから見た目にこだわった人工木フェンスまで豊富な種類から検討できるからです。
家との一体感も気になる境界フェンスは、家の窓枠などとの色合わせが大切。LIXIL製品であれば、さまざまなテイストの住宅に合わせられる安定感があります。
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目隠し
「目隠しをしたいから。」という目的で外構計画をはじめる方も多いのではないでしょうか。しっかりとした目隠しが必要であれば、目隠しフェンスやパネルタイプを検討します。
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推しメーカーは「タカショー」
大手5社の一つであるタカショーの目隠しパネル【エバーアートボードシリーズ】は、しっかりとした目隠しかつおしゃれなデザイン性が魅力的です。ウッドデッキ前や主庭をワンランク上の空間にしてくれますよ。
エバーアートボード 3×6 石柄
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外構の目隠しは、敷地や暮らしによって大きく異なります。目隠しが欲しい目的を明確にして商品選びをしていきましょう。
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カーポート
車を雨風から守るカーポートは、機能性と家との調和がポイント。とくに雪の多い地域では、「耐積雪」に、風が強い地域では、「耐風性」にも注目していきましょう。
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推しメーカーは「三協アルミ」
名前にも入っているように、カーポートなどのアルミ製品に強いのが大手5社の一つである「三協アルミ」です。フェンスや門扉なども取り扱っているため、全体を三協アルミで統一することもできます。
三協アルミは、シンプルでスタイリッシュな外構に向いています。デザイン性をプラスするなら、照明やポストは遊び心のある他メーカーを組み合わせて個性を演出していきましょう。
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物置メーカーのガレージもかっこいい!
物置メーカー「カクイチ」のガレージは、かっこいい見た目と機能性に優れています。バイクや自転車置き場、BBQスペースなど、幅広く活躍できます。
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ポスト
毎日使うポストは、見た目と機能性のどちらも気になる外構アイテムの一つ。門柱と組み合わせたり、玄関ポーチに置いたり、使いやすい場所はどこか?をまずは決めてから商品選びをするのがポイントです。
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推しメーカーは「ユニソン」
ユニソンは、ブロックを取り扱うメーカーとしても人気あるエクステリアメーカー。60年以上の歴史があり、30年ほど前からポスト販売が開始され、現在はバリエーション豊富な商品から選ぶことができます。
シンプルだけどおしゃれなデザイン性を感じられるユニソンのポスト。ブロックメーカーが販売していることもあり、門柱との組み合わせがしやすく、機能性に優れているのが嬉しいポイントです。
ユニソン ヴィコ
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宅配ボックス
運送会社の再配達問題や不在時の受け取りの需要が高まり、宅配ボックスを設置する家が増えています。宅配ボックスについては、まだ歴史が浅く推しメーカーを決めるのは難しいというのが正直なところです。
個人的には、「運送会社が作ってくれれば安心して買えるし、配達する人も楽になるのでは?」と思ってしまいます。
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これは使える!大容量の宅配ボックス
宅配ボックス KUTUROGI(くつろぎ)
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上記メーカーは実物を見たことがないのですが、とても使いやすそうです。自宅に居ることが多いので迷っていますが、我が家で導入するなら買い物の仮置きにも使える上記の宅配ボックスに狙いをつけています。
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門扉
敷地の入口として設置される門扉は、門柱や玄関アプローチとのバランスを見ながら選ぶのがポイント。カギ付きが必要になるのかもメーカー選びの基準になります。
- カギ付き→大手5社から選ぶ
- カギ無し→おしゃれな個性派門扉もアリ〇
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推しメーカーは「LIXIL(リクシル)」
境界フェンスで使われることが多い「LIXIL(リクシル)」は、門扉のバリエーションも豊富にあります。木調カラーも豊富で、フェンスや玄関扉、窓枠などと一体化したデザインを見つけられますよ。
毎日使う門扉は、開閉に不具合が出た時の対応力が大切。大手メーカーであれば、メンテナンスもスムーズなので長く使える安心感もおすすめポイントです。
リクシル 開き門扉AA TM1型
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メインの門扉は、毎日のストレスがないように開閉のスムーズさを優先していきましょう。飾り目的であれば、“一点もの”やデザイン性のあるアイアン門扉もおすすめです。
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サブなら木製門扉がおしゃれ!
シンプルゲート 片開き
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「庭への入口」「家の裏側への侵入防止」などの「サブ門扉」には、あたたかみのある木製門扉がおしゃれな雰囲気を演出してくれます。木製門扉は、好きな色を塗ったり、照明やガーデンプレートをつけたりしてDIYを楽しむこともできます。
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レンガ・ブロック
玄関アプローチから門柱、土留め、メインの庭のアクセントまで。レンガやブロックは庭づくりには欠かせないアイテムです。ホームセンターでも気軽に入手できるレンガやブロックですが、サイズや色のバリエーションはレンガ・ブロックメーカーも検討に入れていきましょう。
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推しメーカーは「エスビック」
レンガ・ブロック、インターロッキングなどの外構工事に欠かせないアイテムを取りそろえている「エスビック」は、ブロック売上No1。70年以上の歴史があるエクステリアメーカーの一つです。
【積み用・敷き用・園路向け・駐車場向け】などのさまざまなバリエーションから選べるだけでなく、土留めや境界工事に使いやすいベーシックなタイプから、門柱や主庭のアクセントとして使える素材まで毎年新しい商品にも力を入れています。
ブロック施工は災害時の倒壊も心配される部分。高く積み上げる工事(ブロック5段で約1m)や道路境界に設置するブロックは、信頼のできるブロックメーカーを選ぶのが安心です。
サンプル依頼や材料手配の対応もピカイチで、人も商品も信頼できるメーカーさんですよ。
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ガーデンライト(照明)
ガーデンライトは、夕方以降の外構を簡単にランクアップさせてくれるアイテム。夜の庭を楽しんだり、安全・防犯性をアップさせたり、防災の際にも庭の灯りがあると安心感を与えてくれるでしょう。
推しメーカーは「タカショー」
フェンスやパーゴラなどの大型アイテムの他に、ガーデンアイテムも豊富に取りそろえている「タカショー」。ガーデンライトの種類も豊富でおしゃれなデザインが魅力的です。
タカショー ひかりノベーション
タイマー機能などの性能面も優秀で安心して採用できます。照明イメージをつかむために、まずは気軽に設置できる置くだけソーラーライトで設置場所をシミュレーションするのもおすすめですよ。
予算3,000円でシミュレーションできる“置くだけソーラーライト”が人気です!
ソーラーライト ガーデンライト
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ガーデンアイテム(雑貨や鉢)
フェンスや門柱、ウッドデッキなどのベースが完成したら、ガーデンアイテムを追加して我が家だけでのオリジナルの庭づくりを楽しみましょう。ガーデニングをおしゃれに楽しむ「ガーデン雑貨」や「植木鉢」「オーナメント」などがあります。
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推しメーカーは「東洋石創(とうようせきそう)」
デザイン性とコスパのバランスが良い「東洋石創」のガーデン雑貨。カタログを見ているだけで庭づくりのイメージがふくらみます。
ホースホルダー 東洋石創
屋外で使うガーデン雑貨は、インテリアと比較すると劣化がとても早いことも特徴のひとつ。長く愛用するなら、“アンティーク調”に仕上げられているアイテムがおすすめですよ。
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おしゃれな外構プランを入手する方法
メーカーによって商品数や得意な分野が違うから、上手く組み合わせることが大切なんだね!でも、結局なにから決めれば良いのかな?
外構工事は使いやすさを最優先することが大切!まずはストレスのない外構プラン(デザイン設計)を入手してから、おしゃれな外構プランに仕上げていこう。
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機能性とデザイン性のバランス
毎日の暮らしにストレスを発生させないためにも、まずは機能性を重視していきましょう。おしゃれな外構でも車の乗り入れがしにくく、目隠しが不十分であれば後悔の原因になってしまいます。
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使いやすい外構プランに必要な情報は以下のとおりです。
- 車の保有台数・車種(今と20年後の予測)
- 来客スペースの確保は必要か(頻度は?)
- 家族構成(今と20年後の予測)
- インターホン、表札、ポストの設置予定地
上記以外にも例えば、バイクや自転車、道路の交通量など、人や車が通る「動線」をイメージできる情報を伝えられればベストです。
道路や隣地など、敷地の周りの情報も必要です。現地に来てもらえればベストですが、難しい場合は、なるべく周辺の写真や情報も伝えるようにしてください。
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カタログの入手方法について
エクステリアメーカーのカタログは実際に商品を使った施工例やイメージをつくるのに最適。選ぶ商品によって見積金額が異なるため、理想に近付けるための優先順位もより明確にできます。
カタログの入手方法は主に以下の3つです。
- 外構会社の店舗
- 公式ホームページから取り寄せる
- エクステリアフェアなどのイベント
気になっている外構会社があれば、直接店舗に行って入手する方法があります。どのメーカーのカタログを置いているのかで、外構会社の得意分野が分かることもあるでしょう。
個人の方向けのカタログを発行しているメーカーであれば、公式ホームページから取り寄せることも可能です。公式ホームページからは、電子カタログをすぐに見ることができるので気軽にのぞいてみてくださいね。
エクステリアイベントが開催されていれば、各メーカーのカタログを一度に入手できるチャンスです!主に春と秋に開催されるため、近くのイベント情報をチェックして情報を集めていきましょう。
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外構プランを依頼する際のポイント
我が家の好みに合ったおしゃれな外構プランを入手するためのポイントは以下を参考にしてください。。
- 気になっているメーカーを伝える
- 相見積もりの際は同じ希望にする
- 予算は先に伝えなくていい
雰囲気が気になっているメーカーがあれば、事前に伝えておきましょう。相見積もりの際には、同じ希望を伝えることで、それぞれの会社(担当)との力量や相性の判断が分かりやすくなりますよ。
予算は、先に伝えてしまうと中途半端な外構プランになってしまう可能性があります。予算が確実に決まっている場合は事前に伝えても良いですが、「将来的にはこんな庭にしていきたい。」「優先順位は玄関アプローチにしたい。」と伝えておくと良いでしょう。
おしゃれな外構プランを手に入れるためには、複数社に依頼する手間が必要です。ぜひ、納得できる外構プランを見つけてくださいね。
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複数社に依頼するのは手間に感じるかもしれませんが、2回目以降の打ち合わせは基本的に1社に絞ります。一括見積りや地域の外構会社を見つけられるサイトを活用して、後悔のない外構計画を進めていきましょう。
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地域の外構会社が見つけられるサイトをまとめました。
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【2024年版】ガーデンデザイナーに依頼できるサイトまとめ【ネットから依頼で時短しよう】
庭づくりをしたいけれど、デザインのイメージが湧かない。価格相場もよく分からない。おしゃれな外構デザインをしてくれるガーデンデザイナーに依頼するにはどうすれば良いのか知りたい。 ㅤ この記事では、202 ...
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