外構計画の中で大切なポイントとなるのが「目隠し工事」。道路との境界やお隣との境界に設置することも多いので見た目をおしゃれにしたいという方も多いはず。外構の目隠しにはフェンスや木、ブロック塀など色々な方法があります。しかし、目隠し工事は見た目だけでなく「機能性」も確認していきましょう。
目隠しが欲しい場所によっては選び方が異なる場合もあります。この記事では、外構工事の場所別に目隠しをおしゃれに見せるコツと注意点を紹介します。
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この記事で分かること
- 外構の目隠しが必要な場所を見極める方法(ゾーニング)
- 場所別におしゃれな目隠しを設置するためのコツと注意点
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外構の目隠しは、設置する場所に合わせて選ぶことが後悔しないために大切です。
おしゃれに仕上げるためにも全体の見た目も確認しながら外構計画を進めて行きましょう。
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外構のプライベートゾーンを把握する
見た目におしゃれな目隠しを設置していても「フェンスのすき間から見られているようで落ち着かない。」「ブロック塀で囲ったら閉鎖的になってしまった。」など、機能性が伴っていないと後悔の原因になってしまうかもしれません。
機能性と見た目のおしゃれさ両方のバランスを良くするためにも、まずは外構の目隠しが必要な場所を把握していきましょう。
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庭を用途別にゾーニング
まずは、家の外回りをゾーニングをしていきましょう。「駐車スペース」「主庭スペース」などざっくりで大丈夫です。
ゾーニングをすることで、プライベートな空間なのか?使用頻度が多いのはどこか?を明確にできます。そして、そのゾーンに居る時にどこからの視線が気になるのか?を矢印でかいてみましょう。
ウッドデッキなどプライベート空間に近いなら目隠しが必要な「目隠し率」は高くした方が安心して過ごせます。逆にプライベート空間ではなく、オープンにしても問題ない場所は必要以上に目隠しをすると周りに圧迫感を与えたり外構費用に無駄な予算を掛けてしまう可能性が高いです。
ゾーニング分けの例
- 玄関アプローチ
- 駐車スペース
- お客様用の駐車
- 主庭
- 裏庭
- ウッドデッキ など
ゾーニングをして、プライベート空間に近い空間とそうでない空間をざっくりと分ければ必要な目隠し率が明確になっていきます。
ポイント
プライベート空間=目隠し率は高くする
オープン空間=目隠し率は低くても〇
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【場所別】外構の目隠しをおしゃれにするポイントと注意点
ゾーニングをしたり、実際に暮らしをイメージしたり、目隠しが欲しい場所が明確になったら目隠しの素材を選んでいきましょう。目隠しの素材の中でも目隠しフェンスは種類が豊富でほとんどの場所で使用できる人気の外構アイテムです。
場所別に最適なフェンスを選ぶポイントや他の素材について、また注意するポイントなどを紹介します。
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玄関前は家側とアプローチ側の両方からの目隠しを意識する
毎日使う玄関前は、目隠しをしたいと思う方も多いはず。玄関扉を開けると室内のプライベート空間が丸見えになってしまうことも。
玄関前は、家族や来客など人が行ったり来たりする場所になります。そのため、目隠しを設置する時には家側とアプローチ側の両方からの目隠しを意識していきましょう。
家と質感を合わせたり、シンボルツリーを植えて緑を添えるなど家と一体となる目隠し選びをすることがおしゃれに見せるコツです。
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毎日使う場所だからこそ満足のいく素材を選ぶ
外構工事は、「思っていたより高い!」でお馴染み。予算を削るために初めに提案されたプランよりもグレードを落とさないといけないという事もあります。
予算に合わせた良いプランを見つけることが大切ですが、玄関前は毎日使う場所であり毎日目に入る場所です。満足のいくお気に入りの素材を選んで後悔を防ぎましょう。
家と質感や色を合わせる
素材選びに迷ったら、家と質感を合わせるのもおすすめです。塗り壁の家なら塗り壁の門柱を建てても良いです。ログハウスなど木の家には、枕木もよく似合います。
窓の枠や玄関扉に「LIXIL」や「YKKap」など外構の商品も扱っている素材を使っている場合には、同じカラーが外構フェンスや門柱に見つかることもありますよ。
やわらかい目隠しなら株立ちの木もおすすめ
「そこまで人通りは多くないんだけれど、玄関前に何もないのが何だか気になる。」そんな時には、やわらかい目隠しができる木を植えるのもおすすめです。
幹が3本以上、根元から生えている株立ちの木であれば足元からの目隠し効果も期待できます。玄関扉の近くに植える場合にはハチが寄ってくる木は避けると安心です。
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ハチが寄りやすい木
- 花の香りが強い木:エゴノキ、マホニアコンフューサ など
- 実の成る木:ナンテン、ジューンベリー など
- 樹液が出やすい木:コナラ、シラカシ など
花や実、樹液は甘い匂いを発するのでハチが寄りやすい木はありますが、蜂に気を付ける季節は限定的です。好きな木だから植えたい!という場合には、大きくしすぎない、蜂除けスプレーをするなど対策していきましょう。
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玄関前の交通量が多い場合
玄関前の交通量が多いと木やすき間のあるフェンスで目隠しをしても、気になってしまうかもしれません。意外と見落としがちなのが、玄関扉の正面だけ目隠しを設置して側面が丸見えになっているお宅を見かけます。
玄関前の交通量が多い場合には、正面だけでなく斜めからの視線もチェックしておきましょう。気になるかもしれないという方は、玄関前はしっかりと囲ってしまうプランも検討してみて下さいね。
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道路境界は駐車のしやすさを重視
道路境界は、道路からの視線の目隠しが欲しい場所です。車通りや人通りが多い場合には、しっかりとした目隠しがないと落ち着かないこともあるかもしれません。
家と道路に高低差がある場合には、どの程度の高さの目隠しが必要なのかを確認します。適度なすき間を空けて風通しを良くしたり、圧迫感を無くしたりすることも大切です。
また、道路境界の目隠しを設置する時には、車の出入りがしにくくならないように注意が必要です。目隠しを重視しすぎて車が止めにくくなってしまわないように注意しましょう。
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車に座った時の視線の高さは約1.5m(座席70cm+座高85cm)
車通りが多い場所の目隠しをしたい場合に欲しい目隠しの高さは、道路から高さ約1.5m。ただし、トラックは普通自動車の座席の高さの約2倍になるのでしっかりと目隠しをしたい場合には2.0m以上の高さが必要です。
背の高いフェンスもありますが、費用が高くなるだけでなく防犯対策には不向きです。
また、ブロック+フェンスの高さは2.2m以下にしなければいけないという法律もあります。
因みに歩いている人の視線は身長マイナス10〜15cm程度。1.5m前後の目隠しがあればある程度の目隠し効果があります。
道路と家の高さが異なるお宅も珍しくありません。道路境界の目隠しを設置する時には、どこからの高さの目隠しが必要かを確認しながら計画を進めましょう。
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駐車場の目隠しフェンスは1m~セットバックする
駐車場と道路の間や境界沿いに目隠しを設置する場合は、車の出し入れがしづらくならないように注意が必要です。
目隠しが欲しい場合でも、境界から1〜数メートルセットバックすると良いです。中途半端にすると外観がおしゃれにならない、境界をハッキリさせたい時は種類の同じフェンスで目隠し率(透過率)などを変えて組み合わせるのも検討してみましょう。
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お隣や近所の配慮も忘れずに
自宅の駐車場から離れている場所の目隠しをしたい場合でも、お隣や近所の人の車の出入りがしにくくならないかの配慮も大切です。
毎日のストレスは近所トラブルの原因にも発展しかねません。例えば、住宅街の角地にあたる部分は目隠しフェンスがあると見通しが悪くなってしまうので注意しましょう。
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庭の目隠し率は高くする
最もプライベート空間に近い場所になるのが主庭ゾーンです。庭でゆっくり過ごすためにも庭の目隠し率は他と比べて高くした方が落ち着きのある庭になります。
ウッドデッキにテーブルを置いたり、日向ぼっこをしたりとくつろぎたい場合には、ウッドデッキの上に目隠しフェンスを設置するのもおすすめ。家庭菜園なガーデン前もやわらかな目隠しがあるとゆっくり作業に集中できます。
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ウッドデッキ前
リビング空間の延長として設置されることが多いのがウッドデッキ。ウッドデッキ前の目隠しは機能性だけでなく、見た目にもこだわりたいところです。
リビングのカーテンを空けて部屋に日光を入れたい場合や、ウッドデッキを広く設置してゆっくり過ごしたい場合もありますよね。そんな時は、ウッドデッキの上に目隠しフェンスを設置するプランもおすすめです。
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家庭菜園前
家庭菜園をする時には、野菜のお手入れに集中したり、かがんだりするので低い位置か高いところまでの目隠しも欲しくなるかもしれません。広さに余裕がない場合は、日当たりが悪くならないか、風通しが悪くならないかに注意が必要です。
日当たりや風通しが心配な時には、菜園や花壇の高さを出せる「レイズドベッド」を取り入れるのもおすすめ。レイズドベッドは、腰の高さ程度に植え込みの高さ上げる方法です。腰が痛くなりにくいというメリットもありますよ。
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裏側の目隠しはコスパ重視でシンプルに
家の裏側の目隠しを検討したい時に注意したいのは、全体で一体感を出したいからと目立たない所にも予算を掛けてしまうことです。境界に沿ってぐるりと目隠しを設置すると20m以上など距離が長くなり費用も高くなります。
裏側で目立たないけれど、目隠しをしたい時にはまずはコスパ重視でシンプルなフェンスなどを選んでみましょう。もちろんバランスも大事ですが、裏と表のメリハリを付けることでより玄関前や庭の外観が良く見えることもあります。
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道路から見えるなら統一感を
家の裏側の目隠しにはなるべく費用を抑えたいところですが、道路から丸見えの場所など全体の統一感を出したいお宅もあります。そんな時は、全体を同じ素材や色で統一してすき間や高さを変えることで費用を抑えつつも統一感のあるおしゃれな外観に仕上げられます。
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境界を示す目的ならメッシュフェンス
目隠しというよりも境界を示したい。家の裏側でほとんど使用しないけれど何もないのは落ち着かない。そんな場合には、フェンスの中でも最も安価で設置できる「メッシュフェンス」がおすすめです。
雑草が生えたり、いざ何かしようと思った時にも境界が分かりやすいとその後の管理もしやすくなります。境界工事はお隣との兼ね合いもあるので、裏側だからと後回しにするよりも早い段階で検討しておきましょう。
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隣地の庭がある場合
我が家にとっては家の裏側だけれど、隣地の庭がある場合も目隠しが欲しいと思うかもしれません。隣地が公園や緑地帯の場合は落ち着けるように目隠しを検討していきましょう。
しかし、お隣も我が家と同じように一般住宅の庭なら急がなくても良いかもしれません。隣地の方が「何か目隠しが欲しい」と感じる可能性が高いからです。中途半端な目隠しを設置するよりも何もしないでおくのもひとつの手です。
隣地側の金銭的な問題も絡んでくるので「何か目隠しはされますか?」とは聞きづらいところ。もし、家づくりの最中であれば建築会社の担当に聞いてみてもらった方が良いかもしれません。隣地とのトラブルを避けるためにも慎重に進めていきましょう。
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外構の目隠しは設置場所に合わせて選べば家をもっとおしゃれに見せられる
外構工事の目隠しには、色々な方法があります。目隠しが欲しい場所を明確にして必要性に応じた目隠しを設置するのが快適な暮らしをするために大切なことです。
また、目隠しは主役の家との調和がおしゃれに見せるコツです。家族にとって居心地の良い目隠しが配置されている家は見た目の満足度も上がります。最近では3Dのイメージパースで確認できる外構会社も増えているので、専門店へも相談してみて下さいね。
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