「準備が9割」という言葉もあるように、事前に依頼内容をまとめておくことで後悔のない庭づくり、外構工事を進めることができます。事前準備をしない状態で見積依頼をしてしまうと「3社から外構プランを取ったのは良いけれど何を比較すれば良いのか分からない」ということにもなりかねません。
この記事では、外構工事の見積依頼で気を付けるポイントなどを解説します。
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外構プラン見積依頼テンプレート
外構工事のプランや金額は複数社に相見積もりを取ると全く違うプランや見積の内訳で提案されることが多く、比較がしにくいです。実際に外構デザイン設計施工会社で300件以上の見積もりを見てきた私でも他社のプランの意図や見積書を解読するのには時間が掛かります。
しかし、1社だけでは理想の外構プランに出会えない可能性が高いので後悔のない庭づくりをするためにも複数社に依頼することは重要です。テンプレートを活用することで複数社に見積依頼をするのも苦ではありません。
全て無料で公開していきますので、ぜひ活用してみて下さいね。
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とりあえずの依頼では判断が難しい
✕「どれくらい費用が掛かるのか分からないので、とりあえず全体の見積りが欲しいです。」
外構工事の相談で来られる方の依頼内容で多いのですが、これでは漠然とし過ぎです。せっかく時間を掛けて相見積もりをしても、庭に何を求めているのかがあやふやのままでは何を比較すれば良いのかが分からなくなってしまいます。
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依頼~会社を決定するまでの流れを把握しておく
車の台数は?お子様の年齢は?趣味は?庭でやりたいことは?希望が定まっていないと1から根掘り葉掘り聞かれる事になるので見積依頼にもかなりの労力が掛かります。
夫婦で方向性が決まっていない状態の依頼も要注意。1回目の提案で見極めができないとそれぞれの会社に2回も3回も通うことになりますが、何社も同時に打ち合わせを進めるのはかなりハードです。
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打ち合わせを重ねると工事をしないとなったときに断りづらくなります。時間をムダにしないためにも外構プラン依頼~工事会社を決めるまでの流れを把握しておきましょう。
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外構工事の見積依頼に必要なもの
外構工事のプラン依頼に必要なものリスト
- 敷地図面(土地の大きさ・形が分かるもの)
- 住宅の間取り図面(1階があればOK!)
- 住宅の立面図
上記の資料があると依頼や相談がスムーズにできます。中古住宅の購入などで図面がないという場合でも依頼は可能ですので安心して下さいね。
写真を添付する場合は、
- 住宅の全体の写真
- 道路からの写真
- 隣地の状態が分かる写真
- 玄関ポーチの様子が分かる写真
この辺りを準備しておくと良いでしょう。
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依頼内容はシンプルに、庭に求めるテーマを伝える
依頼内容は統一されていた方が良いですが細かなところまで伝える必要はありません。むしろ詳細まで希望を伝えすぎてしまうとより良いデザインやプランに出会うきっかけを失ってしまう可能性があります。
ポイントは、具体的な内容ではなく庭に求めていることは何か?を伝えることです。
△広めのウッドデッキが欲しい。駐車場はコンクリートで。人工芝にして欲しい。
なんで?が伝わらず希望そのままのプランしか提案してもらえない。
↓
◎子供が外で遊べるようにしたい。
子供が大きくなった後は楽しみながら夫婦でゆっくり過ごせる空間にしたい。
緑は欲しいけれど手入れができるか不安。
自分達では想像できなかったプランや地域に合った植木や素材の提案がもらえるかも♪
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庭で何をしたいのか?「まだ明確にイメージできないなぁ~」という場合は、家づくりのテーマやコンセプトを伝えると暮らしのイメージが伝わるのでおすすめですよ♪
例えば、
- 共働きだから家事のしやすさや使いやすい動線を優先した家づくりがテーマ
- 料理が好きだからキッチンにはこだわりたい
庭の場合も同じ
- 共働きだから使いやすいさと動線を優先したい
- 料理に使えるハーブや野菜を育ててみたい
家の中の暮らしを主体に考えると庭づくりのイメージがしやすくなりますよ。
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外構プラン見積依頼テンプレート
外構プラン見積依頼テンプレートを作りました。外構プラン見積りの際に活用してみて下さい。
【サイト利用版】は外構プラン一括見積サイトなどを利用する際にそのままコピペで使えます。会社に直接訪問する場合も事前に夫婦で回答を埋めておくとスムーズに依頼を進めることができます。
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【サイト利用版】外構プラン見積依頼テンプレート
自宅で比較検討ができるオンラインで外構工事のプラン見積依頼ができるサービスの利用が増えています。お子様が小さいなど夫婦で打ち合わせに集中するのが難しい場合にもおすすめの依頼方法です。
依頼内容はシンプルでOK。
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以下をコピペしてお使い下さい。青色マーカー部分は削除し、赤字の部分を変更して下さいね。
外構全体の計画プラン見積りをお願いいたします。
○車
・車の保有台数(普通:○台、軽○台)
※その他トラック保有や将来キャンピングカー保有予定があれば記入する
来客用スペース:○台
○自転車
・台数(○台)
※子供が大きくなったら確実に持つ場合は台数に含める
○表札と宅配ポスト:必要・不要
○境界工事の有無:必要・不要
※必要の場合は東西南北など分かるようにする
〇庭でしたいことOR家づくりのテーマやコンセプト
( )
家とのバランスや雰囲気を合わせて提案していただけると嬉しいです。
外構費用については検討中です。全体のデザインや予算を把握したあと、優先順位などの詳しい打ち合わせをさせていただければと思っております。よろしくお願いします。
仕上がりイメージなど、文章で伝えるのは難しいので細かい仕上がりについては1回目の依頼で求めなくて大丈夫。特に顔が見えないサイト経由の場合は、「家の外観に合わせた」プランで比較するとそれぞれの外構会社の力量が分かりやすいです。
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【会社訪問版】
お店に直接訪問して、要望を伝える場合も考え方は同じです。あまり最初から要望を細かく伝えすぎると「自分達では思いつかなかったより良いプラン」に出会えるキッカケを逃してしまいます。
直接訪問するメリットは、
- ホームページに載っていない施工例やエクステリア商品のカタログ雑誌なども見ることができる
- 会社の雰囲気が分かるので比較検討の材料が増える
デメリットは、
- 子供が小さいと夫婦で打ち合わせに参加できない場合がある
- 相見積もりの依頼内容が統一できない
- 1社に依頼するだけで半日掛かりになる(依頼に掛かる時間は2時間程度)
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依頼先に迷ったら ≪3ステップでOKです≫
外構プラン見積依頼サイトは時間短縮にとても便利ですが、気になる会社が依頼できるリストに載っていない場合もあります。施工範囲の会社をリストアップするにはやはり地方雑誌やGoogle検索も必要です。
- まずは外構プラン見積サイトで予算やイメージを把握
- 気になるお店があれば訪問してみる
- 良いと思う会社で詳細の打ち合わせに入る
この3ステップを踏むと理想の会社に出会える可能性がアップします!
外構工事は家の費用の1/10程度ですが、打ち合わせには時間が掛かります。家づくりと同時に進める場合にはスケジュールと合わせて進めていきましょう。
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楽しく無理のない外構計画を
家づくり最中や引っ越し直後は、「外構工事も早く済ませないと」「せっかくの庭スペースがもったいない」と焦ってしまうかもしれません。しかし、暮らしながら完成させていく方が庭づくりの後悔は少なくなります。
「自分がこんなにガーデニングにハマるとは思っていなかった」
「一戸建てに住んでからDIYが趣味になった」
「ペットは飼うつもりがなかったけれど犬を飼ったからドックランが欲しい」
家づくりとは違い、住みながら少しずつ作ることができるのが庭の醍醐味でもあります。
外構プラン依頼をすることで、お庭づくりのベースを作ることができます。数年先、数十年先の暮らしをイメージするためにもなるべく早い段階で計画プランを手元に置いておきましょう。
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【無料】外構プラン見積依頼のお悩みを解決します!
外構プラン依頼の際に不安なこと、分からないことがある方は以下よりご質問下さい。
※募集を停止することもありますので今すぐご確認ください。
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【工事別】用語解説など (質問に合わせて随時追加)
玄関アプローチ
玄関アプローチとは?
玄関から道路までの歩く道のこと。「お客様が歩く道が分かりやすい見た目」「歩きやすさや滑りにくさ」がポイント。駐車場との関係性も高い。(駐車場兼アプローチなど)
隣地境界
隣地境界とは?
隣の住宅との境になる部分のこと。ブロックやコンクリートの擁壁工事で境界を示すほか、フェンスや生垣で示す場合もある。高低差がある場合は「地面の高い側」が隣地へ土が流れ出ないように「土留め」を設置する。必ずしも地面の高い敷地側が負担しなければいけないという決まりはなく、費用は半分ずつになる事や低い土地側が全額負担するケースもある。
フェンス
外構フェンスの種類は?
目隠しフェンス、境界フェンス、転倒防止フェンス、プライベート空間を示すフェンス、道路への飛び出し防止のためのフェンスなど用途によって様々なフェンスが利用される。素材はアルミ、スチール、人工木、木製など種類も豊富。「高さ」「すき間」「材質」「価格」をチェックし、最適なフェンスを選ぶと良い。
ウッドデッキ
ウッドデッキとは?
木製又は人工木で設置される庭空間のリビング。住宅の床と同じ高さで設置することが多く、庭への動線がスムーズになる。日本で昔からある「縁側」も使用される場面は同じ。縁側は畑仕事をした後の休憩や近所の人と気軽に話ができる空間だった。一般的にはテーブルなどを置ける広いものをウッドデッキ、出幅が1m程度の大きさを縁側と呼ぶ。
芝生
庭木
四季を感じる庭づくりテンプレート ※準備中
「四季を感じる庭づくりテンプレート」は、緑を感じながらもシンプルで使いやすいデザインを意識して作成中です。
- DIYやガーデニングを楽しみたい
- 子供が小さくて今はまだ庭に掛ける時間がない
- 初期費用を安くおさえたい
- 庭で家族の思い出づくりをしたい
- 暮らしながら完成させていきたい
上記にひとつでも当てはまる方に見ていただきたいプランを作成中です。