庭にタイルを敷いてみたいけれど、デメリットはあるの?タイル素材の選び方についても知りたいな。
置くだけで設置できるタイルは、はじめてのDIYや女性の方にもおすすめの方法。後悔しないための素材選びのコツやメリット・デメリットを紹介するよ。
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この記事のポイントまとめ
- 平らな面を確保する
- 厚みのある屋外用タイルを選ぶ
- タイルデザインアイデア3選
この記事を書いている人
この記事を書いている私は、外構工事をおこなうガーデンデザイン設計事務所で働いていました。タイルを扱う工事に携わった経験が何度もあります。
自宅の庭付き一戸建ては、玄関アプローチや花壇などをDIYして楽しみながら進めています。
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DIYを楽しむ素材としてタイルは選択肢の一つ。DIY に使用する際に注意するべきデメリットとタイルの選び方、業者に依頼するべきタイル工事についてもご紹介します。
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【簡単DIY】置くだけタイルの特徴
タイルと言っても種類はさまざまで、一般的には床を覆う陶磁器製の板を総称してタイルと呼ばれます。室内のキッチンに使われるタイプから玄関ポーチまでありますが、庭で使用するタイルは必ず屋外用を選びましょう。
×置くだけタイルに使用できない
- 室内用
- 滑りやすい素材
- 薄いタイル
- 寒さに弱い
〇庭の置くだけタイルに使用できる
- 屋外用と明記されている
- 厚みがある(15mm以上)
- 滑り止め加工がされている
厚みがあるほど丈夫で理想的ですが、価格は高くなります。タイルを敷く面積と素材感、価格とのバランスを見ながら、使うタイルを決定していきましょう。
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個人的には、ザラザラでやわらかい質感に加工されているものや自然素材である天然石などを使用したものがおすすめです。
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【要注意!】置くだけタイルのデメリット5選
庭にタイルを置くだけにするDIYのデメリットは主に以下の5つ。
- 雑草対策が不十分で後悔する
- 素材に失敗すると安っぽくなる
- 耐久性とコストが見合わない
- メンテナンスが負担になる
- 寒冷地は凍みあがりに注意
「置くだけタイル」として販売されているタイルのなかには、ベランダのコンクリート上に設置することを目的としているタイプもあります。インテリアとしても人気のタイルは、庭には向かない場合もあるでしょう。
また、置くだけとはいえ最低限の下地づくりが必要です。
置くだけタイルのデメリットと解決ポイントを確認して、おしゃれなタイル敷きをDIYしていきましょう。
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1.雑草対策が不十分で後悔する
雑草対策が不十分のままタイルを設置すると、すき間から雑草が生えやすくなるデメリットがあります。雑草防止だけの目的であれば、土に置くだけのタイルは基本NGとして計画してください。
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解決ポイント
- 下地を土のままにしない
- すき間を少なくする
- 大きめのタイルを選ぶ
雑草対策を目的とするタイルの下地は、砕石層10cm以上が理想。どうしても雑草を生やしたくない場合は、コンクリートやモルタルを使用する必要があります。DIYでは重労働になるため、業者依頼も合わせて検討するといいでしょう。
また、すき間から雑草が生えてくるため、大きめのタイルを選ぶことも雑草対策としておすすめです。一般的な玄関タイルにも使用される30cmの正方形タイルは、女性が置くだけDIYにチャレンジする際にも扱いがしやすくおすすめですよ。
DIYにおすすめ!300角タイル
雑草対策 置くだけ タイル
高級感が出る600角タイルもおすすめ
舗石タイル 600×600mm
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2.素材に失敗すると安っぽくなる
置くだけタイルをDIYするデメリットの2つ目は、素材選びに失敗すると安っぽい仕上がりになってしまうこと。タイルの種類はとても多いため、事前に素材感を確認してイメージを明確にしておきましょう。
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解決ポイント
- 庭専用のタイルを選ぶ
- 実物を触って見て選ぶ
- 外構専門店で購入する
- 計画プランを作成する
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個人的には、10cm以下の小さなタイルは難易度が高くおすすめできません。ジョイントタイプは継ぎ目が必ず分かるので、直線を活かすデザインを意識してみてください。
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3.耐久性とコストが見合わない
置くだけタイルは、手軽に安くDIYできる方法としておすすめです。しかし、庭に敷く舗装材のなかでは厚みがなく、破損しやすい素材でもあります。
庭の敷き素材のなかでは厚みがないタイルは、設置して数年程度で破損してしまう可能性があります。そのため、耐久性がコストと見合わないと感じるデメリットがあるでしょう。
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解決ポイント
- 水平を確保できる場所を選ぶ
- 使用頻度が多い場所を避ける
- 下地づくりをしっかりおこなう
- 他素材も検討する(レンガなど)
住宅の延長として平らな面に設置する方法が安心です。庭のメインとなる園路に使用する場合は、下地づくりをしっかりとおこなって破損を防ぎましょう。
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4.メンテナンスが負担になる
置くだけ設置にするタイルは、定期的なメンテナンスが必要になります。端部分は破損しやすく、取替えの費用が発生するおそれもあるでしょう。
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解決ポイント
- 厚みのあるタイルを選ぶ
- 汚れが目立ちにくい色を選ぶ
- 自然素材を選ぶ
自然石などの自然素材は汚れや多少の欠けが「味」になってくれるメリットがあります。スタイリッシュな印象を維持したい場合は、なるべく厚みのある素材を選んで破損を防いでいきましょう。
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破損した1枚だけを買い足すのは面倒と感じる場合は、タイルをランダムに敷くデザイン方法もあります。コンクリートを使用していなければ、空いた場所に草花を植えてカバーすることもできますよ。
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5.寒冷地は凍みあがりに注意
地面の土が凍り、霜柱が出る地域では凍害による「凍みあがり(しみあがり)」が起きやすいデメリットがあります。凍みあがりが発生すると、せっかく敷いたタイルがガタガタになり、敷き直しが必要です。
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解決ポイント
- 日当たりの良い場所を選ぶ
- 下地をしっかりおこなう
地域によって必要な下地の厚みは異なります。(10cmで十分な地域もあれば、20cm必要な地域もある。)また、冬に日陰になる場所は凍みあがりの影響を受けやすいため、注意してください。
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ポイント
全国展開のホームセンターやネットショップでは、関東圏を主体として商品説明が書かれています。凍害を受けると表面がはがれてしまうタイルは避けるようにしましょう。
凍害に注意する素材は?
×大理石
×石灰岩
×砂岩
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【まとめ】失敗しない庭タイルの選び方
〇おすすめ | △注意ポイント | |
種類 | 磁器質、自然石 | 寒冷地は耐寒性を確認 |
厚み | 18~30mm | 薄いタイルは貼り専用の可能性あり |
大きさ | 30~60cm | 10cm以下は周りとのバランスに注意 |
下地 | 砕石、砂を敷く | 傾斜には向かない 寒冷地は凍みあがりに注意 |
置くだけにするなら、まずは平らな場所を確保することが成功のポイント。庭用として販売されているのか、耐寒性についても確認して失敗を防ぎましょう。
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DIYできる置くだけタイルデザイン3選
タイルの下地や素材選びに気を付ける必要があるんだね!
軽くて扱いやすいタイルは、女性やはじめてのDIYでも気軽に挑戦できる庭アイテム。置くだけタイルのデザインアイデアにつても紹介するよ。
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置くだけDIYタイルを想定した、デザインアイデアをご紹介します。庭づくりに正解はありません。ぜひ、参考にしてお気に入りのタイルとデザインを計画してみてくださいね。
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①【簡単】化粧砂利と置くだけタイル
タイルと化粧砂利を組み合わせたDIYは、比較的簡単で初心者の方でも気軽に挑戦できます。タイルとタイルの間に化粧砂利を入れることで、多少の誤差も気になりません。
デザインに使用したアイテム
サイズ:300角・300×600、色:ベージュ
置くだけ タイル
ガーデン物置 色:ベージュ
カンナキュート 幅1470×奥行715mm
化粧砂利 桜みかげ
桜みかげ 5分 (約14-21mm)
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②【コスパ◎】600角タイルで高級感を演出
600角タイル(60cm×60cm)は、外構工事でも大きめのタイルとして使用される大きさ。DIY用素材も販売されており、高級感や存在感を出したいメインの敷き素材として活用できます。
60cmタイルは高級感があるだけでなく、地面のカバー率も抜群です!すっきりと敷き詰めて存在感を演出するのがおすすめですよ。
雑草対策におすすめ!
舗石タイル 600角 置くだけDIY
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③【かわいい!!】タイルの魅力を楽しむ
カラフルなタイルの魅力を楽しむなら、円形タイルステップを庭のアクセントとしてデザインしてみませんか?化粧砂利や木製扉、アンティークレンガを組み合わせてかわいらしくまとめています。
デザインタイルは、あえて直線でレイアウトして一体感を演出。グランドカバープランツを這わせてもかわいいですよ。
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デザインに使用したアイテム
円形ステップタイルがかわいい
ステップストーン タイル モザイク
かわいい木製扉で世界観を演出
片開き ゲートセット木製
レンガでナチュラルガーデンを演出
アンティークレンガ
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グランドカバーイメージ:クリーピングタイム
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【図解】庭タイル|置くだけDIYのやり方
置くだけDIYのやり方と手順は以下のとおりです。
- 敷く場所を平らに整える
- 大きな石は取り除いておく
- 雑草は根を取り除いておく
- タイルの天端高さを決める
- 【できれば】砕石を突き固める
- 砂でタイルの天端を調整する
- タイルが動かないように整える
置くだけとは言え、下地をしっかりおこなうことがメンテナンスがラクにするためのポイントです。人力での作業は腰を痛めてしまわないように、可能な面積や深さから挑戦してみてくださいね。
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台風対策が必要なDIYタイルの特徴
置くだけタイルの台風対策としてできることは、タイルと地面のすき間を埋めること。心配な場合は、小さくて軽いタイルを避けると良いです。
また、接着剤やモルタル、スペーサーで固定することでタイルがズレにくくなります。
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タイルDIYで後悔しないために検討すること
庭のタイルをDIYにして後悔してしまわないためには、事前にしっかりと計画を立てることが大切。タイルを設置したい目的に合わせて最適な素材を選んでいきましょう。
インテリアと比較して、経験が少ない方が多いのが庭の素材選びです。屋外に設置するため、DIYで庭づくりをしたいという方も、地域のプロに相談してDIYできる場所を業者に依頼するべき場所を確認することを、強くおすすめします。
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業者依頼するべきタイル工事の特徴
業者に依頼するべきタイル工事(敷き工事として)の特徴は以下を参考にしてください。
- 家の顔である玄関アプローチ
- 道路から見える場所
- 隣地・道路境界線沿い
- デッキなど使用頻度の高い場所
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できる所はDIYしたい!というご相談は多いです。第三者の目で見た庭の使い方を知るためにも、ぜひお近くの外構会社へ相談してみてくださいね。
【まずはここから!】地域の外構会社が探せるサイトをあつめました
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後悔しない素材選びでDIYを楽しみましょう
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