ガーデンデザイナーの庭ブログ

庭のプロが植えてよかったグランドカバー24選|後悔しない選び方のコツを紹介

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昨年の秋に水やりをしない庭づくりの実証のひとつとして、玄関アプローチに植えたグランドカバープランツが良い感じに育ってきました。

リシマキア・オーレアを植えてから半年後の様子

ちなみに、この写真のグランドカバーは「リシマキア・ヌンムラリア・オーレア」

ライムイエローが魅力のグランドカバープランツの一つです。

リシマキアオーレア ラベル

庭のグランドカバーとは、地面を覆うことが目的で使われる素材のこと。ウッドチップや砂利もグランドカバーと言えますが、庭づくりでは地面を這う植物を紹介する際に使われます。

緑のカーペットが庭に敷き詰められているとステキですよね。今回は、園芸業界と庭業界の両方を経験した植物大好きな庭のプロが植えてよかったグランドカバーを紹介します。

くㅤ

グランドカバーでおしゃれな庭にしたいけれど、どんな種類があるのか知りたい。

できれば管理がラクな植物を選びたいな。

グランドカバープランツは広い視野で見ると色々な選択肢があるよ。

今回は、実際に植えてよかったおすすめのブランドカバープランツと

グランドカバー選びで後悔しないためのコツを紹介していくよ。

この記事で分かること

  • グランドカバープランツの種類について
  • グランドカバープランツのメリット・デメリット
  • 植えてよかったグランドカバー
  • グランドカバーで後悔するポイントと対策
  • 植えてはいけないグランドカバーの特徴
  • 自宅に植えたグランドカバーを紹介

この記事を書いている人

この記事を書いている私は、園芸専門学校を卒業し、園芸店へ就職した後にガーデンデザイン設計施工会社へ転職。外構プランナーとして、たくさんのお宅の庭づくりを見てきました。

15年以上園芸や庭づくりに携わってきた経験から、植えてよかったグランドカバーを紹介します。個人的な好みも含まれますが、「庭のグランドカバーどうしよう?」と迷っている方の参考になれば嬉しいです。

グランドカバープランツの種類は大きく分けて3つ

グランドカバーは「地面を覆う」という意味。広くとらえると砂利やウッドチップもグランドカバー材のひとつです。

庭づくりの中でグランドカバーは「地面を覆うための植物」の総称として使用されています。芝生の代用として検討することも多く、地面を這うように増える丈夫な植物がおすすめとして挙げられます。

地面を這うように増える這い性タイプ

這い性タイプは、茎が立ち上がらずに地面を這うように増えるグランドカバーという名前にぴったりの植物。高さ数センチ~10cm程度と低く、踏みに強いタイプが人気です。

また、匍匐性(ほふく性)とも呼ばれますが、這い性と匍匐性は同じ意味です。

こんもりと横へ広がるもこもこタイプ

同じ這い性タイプでも、高さが10cm以上の種類もあります。こんもりと横へ広がる「もこもこタイプ」は、先端に花を咲かせる植物が人気で見た目にもこだわりたいという場所におすすめです。

枝が伸びて広がるつる性タイプ

枝がスッキリと伸びながら広がるつる性タイプ。段差のある場所に植えると枝垂れるように増えていきます。

つる性植物は、近くにウッドフェンスや枕木があると絡みつくように伸びていく植物もあります。(例:アイビー)

グランドカバーにプラスαでガーデニングを楽しむ

グランドカバーは、地面を這うように増える植物をメインにその他の植物と合わせることで、「四季を感じる庭」「変化を感じられる庭」「個性のある庭」をつくれます。

ガーデニングを楽しみたい方は、グランドカバープラスαの植物も取り入れていきましょう。

グランドカバーを植えるメリット・デメリット

グランドカバープランツのメリットとしては、地面を覆うため、雑草の発生を抑えることができる点など。また、環境によっては根を張ることで土壌の浸食を防ぐことができ、景観にも彩りを加えることができます。

一方で、グランドカバープランツは成長が遅く、草丈が低くなるため、芝生のような美しい緑のカバーを作るには時間がかかることがデメリットとして挙げられます。また、成長が遅いため、植えた直後は地面が裸地のままになってしまうこともあります。

メリット

グランドカバーを植えるメリットは、雑草を抑制しながら、気軽に緑や花を感じられること。コンクリートなどの人工物は照り返しが強いですが、自然の植物は、暑さ対策にも有効です。

グランドカバーを植えるメリット

  • 手入れがラクで気軽に緑を感じられる
  • 根が付いた後は水やり不要
  • 土ぼこりや泥はねを防ぐ
  • 雑草の抑制になる
  • 暑さ対策に有効
  • ハーブ系などは虫よけにもなる
  • 株分けをして寄せ植えにするなど増やす楽しみもある

デメリット

グランドカバーを植えるデメリットは、「とは言え、植物は管理が必要である」こと。土を扱うため、虫の発生をゼロにすることは難しいです。

すき間から生える雑草をぬいたり、隣地へ越境しないように対策をしたり、植えた後の管理も必要。グランドカバーは、植えてから根が付き地面を覆うまでに半年~1年ほどかかる種類もあるため、しっかりと根付くまでは水やり除草などの管理が必要です。ㅤ

グランドカバープランツは手入れがラクな植物が多いですが、好きな植物を選ぶこと、育ててみたいと思えるかも失敗を防ぐために大切です。

グランドカバーを植えるデメリット

  • キレイに成長するまでの管理が負担に感じる可能性がある
  • すき間からの雑草が気になる場合も
  • 隣地へ越境するケースも
  • 種類によっては冬の見栄えが悪くなる
  • とはいえ、植物には虫は来る

グランドカバーのメリットとデメリットを知った上で、植えたい場所に合わせた種類を選んでいきましょう。

植えてよかったグランドカバー22選

植えてよかったグランドカバー 22選

グランドカバーは、庭に緑や華やかさを演出してくれる最高のガーデンアイテムです。お気に入りの植物を植えればきっと手入れも楽しくなりますよ。

園芸と庭が大好きなガーデンデザイナーが実際に植えてよかったグランドカバー(プラスαも少し)を紹介します。

花のじゅうたんをつくれるグランドカバープランツ

花が咲くグランドカバーを植えれば庭に花のじゅうたんを作れます。

主に春~夏に満開になる種類が多く、花の咲く季節は限定されますが小花を一面に付けるグランドカバーは圧巻です。

1.クリーピングタイム

グランドカバープランツ クリーピングタイム
名前クリーピングタイム
別名タイムは種類が豊富にあるので注意
タイプもこもこタイプ(這い性)
高さ10~15cm
繁殖力強い 
耐暑性強い ※蒸れに弱い
耐寒性強い 耐寒温度:-10度 

2.アジュガ

グランドカバープランツ アジュガ
名前アジュガ
別名セイヨウキランソウ
タイプ這い性タイプ(矮性種) 
高さ10~30cm 葉は低く15cm程度の花が立ち上がる
繫殖力強い
耐暑性やや弱い ※夏の直射日光に弱く、半日陰に向いている
耐寒性半耐寒性 耐寒温度:0度

日陰なら明るい斑入り葉がおすすめ!


アジュガ バーガンディグロー

3.アリッサム

グランドカバープランツ アリッサム
名前アリッサム
別名スイートアリッサム、スーパーアリッサム(改良品種)
タイプ這い性タイプ(矮性種) 枝を伸ばしながら横へ広がる
高さ10~20cm 
繫殖力強い 地域にもよるがこぼれ種でも増える
耐暑性高温多湿に弱い 
耐寒性半耐寒性 耐寒温度:0度~-5度

4.芝桜(シバザクラ)

グランドカバープランツ 芝桜(シバザクラ)
名前芝桜(シバザクラ)
別名ハナツメクサ、モスフロックス
タイプ這い性タイプ
高さ5~10cm 
繫殖力強い 
耐暑性強い
耐寒性強い

5.イベリス

グランドカバープランツ イベリス
名前イベリス
別名キャンディダフト、トキワナズナ
タイプもこもこタイプ 茎がほふくして途中で立ち上がる
高さ20~30cm ※放置すると60cmまで成長することも
繫殖力強い ※1年草と多年草(宿根草)がある
耐暑性高温多湿にやや弱い
耐寒性強い 耐寒温度:-10度 

6.ヒメツルソバ

グランドカバープランツ ヒメツルソバ(ポリゴナム)
ヒメツルソバ(ポリゴナム)
名前ヒメツルソバ
別名ポリゴナム
タイプ這い性タイプ 分岐した枝が根付きながら増える
高さ5~10cm 
繫殖力強い 種を飛ばしやすい
耐暑性高温多湿にやや弱い
耐寒性半耐寒性 耐寒温度:-5度 

7.ポーチュラカ

グランドカバープランツ ポーチュラカ
名前ポーチュラカ
別名ハナスベリヒユ 似た花に「マツバボタン」がある
タイプ這い性タイプ 分岐した枝が根付きながら増える
高さ5~10cm 
繫殖力強い 一年草のため寿命は短いがこぼれ種で増える
耐暑性強い
耐寒性非耐寒性

グランドカバーの王道「芝生」

芝生は、庭のグランドカバーの王道として根強い人気があります。子供を庭で遊ばせたり、テントを張ったり、シンプルな芝生のじゅうたんは使い方の幅が広いのが魅力的です。

8.高麗芝(コウライシバ)

名前芝生(高麗芝:コウライシバ)
別名芝生の種類:野芝、ヒメコウライシバ、TM9、西洋芝など種類が豊富
タイプ這い性タイプ
高さ5cm 
繫殖力強い 
耐暑性強い 
耐寒性強い

コウライシバは、コスパがよく丈夫で育てやすいおすすめ品種です。しかし、北海道などの寒冷地では西洋芝が向くなど、地域によって育てやすい品種が異なるため、地域のプロにも相談してみてくださいね。

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芝生の代わりとしても使える踏みに強いタイプ

グランドカバーは芝生の代わりになる植物の総称としても使われますが、花がたくさん咲くグランドカバーは芝生の代わりという見方では不向きです。芝生と同じように、地面を覆い、緑のカーペットを作れるグランドカバーは、芝生のように踏みに強いことが条件のひとつと挙げらるでしょう。

また、芝生を育てている場合でも部分的に他のグランドカバーを取り入れることで庭に変化を与えることができ、芝刈りが不要な分、管理がラクになることも期待できます。さまざまな種類があり、色や形も多様なのでぜひ庭のグランドカバープランツとして検討してみてくださいね。

9.ディコンドラ・エメラルドフォールズ

グランドカバープランツ ディコンドラ エメラルドフォールズ
名前ディコンドラ・エメラルドグリーン
別名ディコンドラ・エメラルドフォールズ、ダイカンドラ
タイプ這い性タイプ
高さ5cm 
繫殖力強い 
耐暑性強い ※乾燥に弱い
耐寒性半耐寒性 耐寒温度:0度 

10.リシマキア・ヌンムラリア・オーレア

グランドカバープランツ リシマキア ヌンムラリア・オーレア
名前リシマキア・ヌンムラリア・オーレア
別名リシマキアは種類が豊富にあるので注意
タイプ這い性タイプ 
高さ5~10cm 
繫殖力強い 
耐暑性強い ※夏の直射日光に当たると葉焼けする
耐寒性強い 耐寒温度:-15度 

葉っぱを楽しむタイプ

葉を楽しめるタイプのグランドカバーは、花壇などの植え込みにもおすすめ。緑の葉に白色などの色が入る「斑入りタイプ」や「カラーリーフプランツ」などがあります。

花壇に花を植えた時に土の部分をカバーしてくれたり、玄関アプローチ脇に植えて土の跳ね返りを防ぐ目的など部分的なグランドカバーとしても使いやすいです。

11.ツルニチニチソウ

グランドカバープランツ ツルニチニチソウ
名前ツルニチニチソウ
別名ツルギキョウ、蔓日々草
タイプつる性タイプ 常緑低木に分類される
高さ5~30cm ※横に這うように伸びるが、つるが伸びる先があると背丈が高くなる
繫殖力強い 
耐暑性強い 
耐寒性半耐寒性~耐寒性 耐寒温度:-5度 

12.アイビー(斑入り)

グランドカバープランツ アイビー(斑入り)
名前アイビー(主張しすぎない斑入り品種がおすすめ)
別名様々な葉色や名前で流通している
タイプつる性タイプ 
高さ5cm~ フェンスなど絡む場所があると上にどんどん伸びる
繫殖力強い 伸びたまま放置するとどんどん増えていく
耐暑性強い 
耐寒性半耐寒性~耐寒性 耐寒温度:-0度 越冬の可能性は高い。まずは植えっぱなしにして様子見がおすすめ。

違う品種を組み合わせてもかわいい!


ヘデラ 苗 3種 6ポットセット

13.ワイヤープランツ

グランドカバープランツ ワイヤープランツ
ワイヤープランツ
名前ワイヤープランツ
別名ミューレンベルギア
タイプつる性に似た増え方をする常緑小低木
高さ5~10cm 下に枝垂れるように伸びる
繫殖力強い 伸びたまま放置するとどんどん増えていく
耐暑性強い ※夏の直射日光は嫌う 
耐寒性半耐寒性~耐寒性 耐寒温度:-5度 冬は葉が枯れる可能性がある

14.セダム

グランドカバープランツ セダム
名前セダム
別名マンネングサ セダムは種類が豊富にある
タイプ多肉植物の多年草で地面を這うように増える
高さ5~20cm グランドカバー向けの品種は10cm以下
繫殖力強い ※葉が多肉質のため、踏みすぎに注意
耐暑性強い  
耐寒性非耐寒性 耐寒温度:5度 品種にもよるため、庭植えには寒さに強い品種を選ぶ

追記:セダムには、とても多くの品種が販売されています。寒さに強い品種は例えば「ゴールデンカーペット」など。グランドカバーとして植える場合には園芸店でも屋外コーナーの苗ポットタイプからまずは選んでみましょう。

地域によっても越冬できるかが分かれる場合もあるため、店員さんにも相談してみてくださいね。

15.ヒューケラ

グランドカバープランツ ヒューケラ
名前ヒューケラ
別名ツボサンゴ  ヒューケラ・ドルチェなどのブランド品種も豊富
タイプこんもりと増える多年草
高さ30~60cm 
繫殖力普通 株が徐々に大きくなり、株分けで増やせる
耐暑性やや弱い 夏の直射日光や高温多湿に弱い
耐寒性強い 耐寒温度:-15度 

16.ハツユキカズラ

グランドカバープランツ ハツユキカズラ
名前ハツユキカズラ
別名初雪カズラ、フイリテイカカズラ
タイプつる性 こんもりとしながら這うように増える
高さ10~30cm 
繫殖力強いが、ゆっくり増えるため調整しやすい
耐暑性強いが、夏の直射日光で葉焼けすると見た目が悪くなる
耐寒性半耐寒性~耐寒性 耐寒温度:-5度 寒さに当たると葉が茶色になることも 

17.ラムズイヤー

グランドカバープランツ ラムズイヤー
ラムズイヤー
名前ラムズイヤー
別名スタキス 
タイプこんもりとしながら横に増える多年草(ハーブの一種)
高さ20~100cm 花穂が上に向かって伸びる
繫殖力強いが、うどんこ病にかかりやすい
耐暑性強いが、高温多湿に弱く蒸れて株の中が茶色になることも
耐寒性耐寒性 耐寒温度:-10度

18.セラスチューム

グランドカバープランツ セラスチューム
セラスチューム(セラスチウム)
名前セラスチューム
別名セラスチウム、ナツユキソウ、シロミミナグサ、スノーインサマー
タイプマット状に広がりながら増える宿根草
高さ10~20cm 
繫殖力強いが、ゆっくり増えるため調整しやすい
耐暑性強いが、夏の高温多湿に弱い(乾燥にはとても強い)
耐寒性耐寒性 耐寒温度:-8度 寒冷地に向く

19.オレガノケントビューティー

グランドカバープランツ オレガノ・ケントビューティー
オレガノ・ケントビューティー
名前オレガノ・ケントビューティー
別名オレガノは種類が豊富にある
タイプ垂れさがりながら横に広がる多年草
高さ10~40cm 
繫殖力普通 (暑さや寒さで上部が枯れやすい)
耐暑性夏の高温多湿に弱く蒸れやすい
耐寒性半耐寒性 耐寒温度:-10度 0度を切ると上部が枯れる

20.ディコンドラシルバーフォース

グランドカバープランツ ディコンドラシルバーフォース
ディコンドラ シルバーフォース
名前ディコンドラシルバーフォール
別名ディコンドラシルバーフォールズ
タイプ這い性
高さ5~10cm 
繫殖力普通 (暑さや寒さで上部が枯れやすい)
耐暑性強いが、多湿に弱く根腐れしやすい 
耐寒性半耐寒性 耐寒温度:0度 冬は上部が枯れる。土が凍る地域での越冬は難しい

21.グレコマ

グレコマ
名前グレコマ
別名グランドアイビー
タイプ這い性
高さ5~10cm 
繫殖力強い
耐暑性強いが、蒸れると葉が黄色くなる
耐寒性強い

斑入り品種もかわいい


グレコマ バリエガータ

実用派ならハーブ系

22.ワイルドストロベリー

グランドカバープランツ ワイルドストロベリー
ワイルドストロベリー
名前ワイルドストロベリー
別名オランダイチゴ、エゾヘビイチゴ
タイプランナーを伸ばしながら横へ広がる
高さ10~30cm 
繫殖力普通 広範囲を覆うのは難しい
耐暑性やや弱い 寒冷地に向く 暖地では半日陰に植える
耐寒性強い

23.ミント系

グランドカバープランツ ミント系
ミント系
名前ミント
別名ペパーミント、キャットミント、アップルミントなど種類が豊富
タイプランナーを伸ばしながら横へ広がる
高さ20~90cm ※品種により異なる 花を咲かせると背丈が高くなる
繫殖力強い
耐暑性普通 高温多湿に弱く蒸れやすい
耐寒性半耐寒性~耐寒性 冬に上部が枯れる地域もある

「ペパーミント」と「アップルミント」など、違う種類を一緒に植えると、交雑して香りが変わってしまうため、注意が必要です。また、繁殖力が強いため、どこまで広げたいのかを事前に計画しておきましょう。

24.カモミール

グランドカバープランツ カモミール
カモミール
名前カモミール
別名ジャーマンカモミール、マトリカリア
タイプこんもりと育つもこもこタイプ
高さ10~60cm 
繫殖力強い 1年草のため、冬に枯れるがこぼれ種で増える
耐暑性やや弱い 高温多湿に弱く蒸れやすい
耐寒性非耐寒性

グランドカバーにプラスα 植えっぱなし球根を仕込む

グランドカバープランツ プラスα 球根類

グランドカバーのすき間に球根を仕込めば、春の訪れを知らせてくれます。

おすすめの選び方は

  • 数年植えっぱなしでok
  • 背丈が低め
  • 丈夫であること

球根を仕込む場合には、グランドカバーは草丈が低いものを選ぶと合わせやすいでしょう。また、根が浅い種類やすき間が空きやすいグランドカバーは、球根を仕込みやすいです。

グランドカバーの例

  • 草丈が低く根が浅い:リシマキア・ヌンムラリア・オーレア
  • すき間が空きやすい:ツルニチニチソウ、アイビー

また、グランドカバーに仕込む球根は数年植えっぱなしでも咲きやすく背が低めの種類がおすすめです。

プラスαにおすすめの球根

  • ムスカリ
  • クロッカス
  • スノードロップ
  • ヒヤシンス

グランドカバーのすき間からムスカリなどの球根植物が顔を出すとひと足はやい春を感じられます。

グランドカバーの際などに植えてみて楽しんでみてくださいね。

グランドカバーで後悔するポイントと対策について

グランドカバーで後悔する事例を見ていると、庭や暮らしのスタイルに合っていないことが多いです。庭は、公園やテーマパーク、ゴルフ場のような外観を目指す必要はありません。

後悔するポイントと対策をおさえて、我が家にぴったりのグランドカバーをレイアウトしていきましょう。

手入れが大変

グランドカバーの後悔するポイントの多くは「思ったよりも手入れが大変」ということ。植物はどうしても手入れが必要になりますが、植えっぱなしでも丈夫なグランドカバーを選ぶなどして対策していきましょう。

手入れ対策ポイント

  • 根止めをしっかりする
  • シンプルなプランにする

根どめをしっかりする

グランドカバーの手入れが大変だと感じる原因に「横に広がりすぎてしまう」ことが挙げられます。グランドカバーは這い性という特性から地面に根を付けながら広がっていきます。

レンガやブロックなどでしっかり根止めをすることで広がりを防ぐ方法があります。

見た目を重視する場合にはレンガがおすすめですが、コスパ良くシンプルに仕上げたい場合には芝生の縁切り材を使用するのも良いでしょう。

シンプルなプランにする

グランドカバーを植える場所をシンプルな形状のプランにすると、手入れがしやすくなります。また、人が歩く動線に沿ってグランドカバーを植えると手が届きやすいため、手入れがしやすくなりますよ。

アプローチなどの素材で見切りで「ここまで伸びたら切る」という目安をつくると作業効率が上がります。

花が大きいと踏みづらい

グランドカバープラントを選ぶ時には、「踏む可能性があるのか」「踏まない場所なのか」を確認しておくことがポイント。グランドカバーには、芝生のように踏みにも強い種類と繁殖力は高くでも踏みに弱い種類があります。

グランドカバーの上を歩くことがあり、踏みに強い植物でも花が大きいと踏みづらく花を避けるのがストレスになり後悔してりまう可能性があります。

花が大きく踏みづらいグランドカバー

  • タピアン
  • イベリス
  • アジュガ など

冬になると枯れる・変色する

冬になると丈夫が枯れたり、葉の色が茶色っぽく変色したり、見た目が悪く感じると後悔につながる可能性があります。また、ポーチュラカなどの1年草は霜が降りる前には枯れてしまいます。

冬に緑が減ってしまうとさみしい雰囲気にはなりますが、春の新芽がより魅力的になるというメリットもあります。

冬は枯れるのは仕方ないとするのもひとつの案ですが、玄関先など目立つ部分は冬でもキレイにしておきたいという場合もあるはず。

緑を維持したいという場合には、冬でも枯れないグランドカバーを選んでみましょう。

寒さに強い常緑タイプ

  • アイビー
  • シバザクラ
  • ツルニチニチソウ
  • ヒューケラ

日当たりに適していない

日当たりが適していない場合は、グランドカバーが上手く育たずに後悔してしまう原因になります。庭づくりには「まずは好きな植物」を植えてみて欲しいですが、育ちが悪くストレスに感じてしまう場合には、日当たりが適しているグランドカバーを植えてみましょう。

グランドカバーは日当たりの良い場所を好みますが、日陰が多いと枝が間延びして見栄えが悪くなることもあります。1日の日照時間が3時間以下の場合は日陰に強いグランドカバーを検討してみましょう。ㅤ

日陰に強いグランドカバー

  • アジュガ
  • ワイヤープランツ

日陰に強いグランドカバーはありますが、日陰で風通しも悪い場所は、虫が発生しやすくなります。湿気がたまる夏場は蚊が発生しやすくもなるでしょう。

条件が当てはまる場合にはグランドカバー以外の素材も検討してみましょう。

植物以外のプラン例

レンガや石を敷く(明るい色がおすすめ)

アジサイを1本だけ植える

「種をまくだけで良い」は甘いかも

「種をまくだけで良い。」というグランドカバーもあります。例えば、ディコンドラ・エメラルドや1年草のポーチュラカなどは種まきから育てることが可能です。

種から育てる場合には、苗で購入するよりも安く手に入るため、コスパもよい方法。しかし、キレイなグランドカバーに仕上げるまでには種をまく以外の手入れも必要になります。

種から育てる場合には、土を覆うまでの期間の雑草取りや適切な種まきのタイミングで行うことが後悔を防ぐためのポイント。また、下地となる土づくりも植物が這いやすいようにしておくと良いでしょう。

種から育てる場合の注意点

  • 土を覆うまでに時間が掛かる
  • すき間が埋まるまでは雑草が生えやすい
  • まく時期が悪いと全滅するリスクがある

植えてはいけないグランドカバーの特徴は?

植えてはいけないグランドカバーについてご紹介します。

「植える場所」「近隣の状況」「庭の使い方」など、我が家に当てはまる場合には注意してみて下さいね。

繁殖力が強い

グランドカバーの性質上、繁殖力が強いという特徴があります。繁殖力が強いとすぐに地面を覆うことができるのでメリットとしても挙げられますが、周りに種が飛びやすかったり、撤去するときに大変だったり、庭の状況によって不向きになる場合があります。

繁殖力が強い

  • 種が隣地まで飛ぶ可能性が高い:ヒメツルソバ 
  • 一度繁殖すると根絶が難しい:ミント系 
  • 成長が早く手入れの頻度が多くなる:アイビー 

ハーブ類は交雑に注意

ハーブなどの香りを楽しむグランドカバーは、そばを歩くとほのかな香りが広がります。癒しの効果を得られるだけでなく、ハーブティーや料理にして楽しむことも。

香りを楽しむハーブ類は、同じミントでも様々な種類があります。

「アップルミント」「ペパーミント」「キャットミント」など。これらは、それぞれに違う香りがありますが、花同士が交雑して種を付けると交雑して本来の香りが楽しめなくなる可能性が高いです。

種で増えるタイプは、一度繁殖すると完全になくすにはとても苦労します。交雑しないように離れて植えるか庭にはひとつの種類で楽しんだり、鉢植えで楽しんだり、種を付けないように切り取るなど対策していきましょう。

ガーデンデザイナーが自宅の庭に植えたグランドカバープランツ3選

庭や園芸に15年以上携わってきた経験から、植えてよかったグランドカバーや後悔するポイントや選び方についてご紹介しました。気になるグランドカバーがあれば、ぜひ植えてみて下さいね。

最後に、実際に我が家で採用したグランドカバーについてご紹介します。

リシマキア・ヌンムラリア・オーレア

記事のはじめでも紹介した「リシマキア・ヌンムラリア・オーレア」。玄関アプローチのレンガの間と枕木門柱まわりの花壇に植えています。冬は葉が茶色になったり、部分的に枯れたりすることもありますが、春に新しい新芽が広がる姿はとても魅力的ですよ。

リシマキア・オーレアを植えてから半年後の様子

高麗芝(コウライシバ)

マイガーデン:コウライシバ
高麗芝(コウライシバ)のある庭

グランドカバーの王道「コウライシバ」は、我が家のメインとなるグランドカバー。

「芝生は植えるな」「芝生は管理が大変」という声がありますが、現在でも最も流通量が多いグランドカバープランツでもあります。

1年草

「季節」や「その年」の変化を楽しむグランドカバーとして1年草を取り入れています。1年草とは、種をまいてから枯れるまでを約1年のサイクルで行う草花のこと。

1年草は、主に春と秋に植え込みや種まきが必要ですが、毎年違う花を楽しみたいというガーデナーにはとてもおすすめです。こぼれ種からまた咲いてくれた花もありますよ。

グランドカバーの成長やおすすめ品種については、またご紹介したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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