ガーデンデザイン

庭でつくる家庭菜園の仕切りデザインアイデア10選【DIYもできる】

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庭で家庭菜園をはじめたい。仕切りの種類と、DIYのアイデアも知りたいな。

家庭菜園でおすすめの仕切りに使えるデザインアイデアを紹介するよ。

この記事のポイントまとめ

  • 仕切りはなくても家庭菜園を楽しめる
  • 仕切り選びのポイントは見た目機能性
  • 畑の仕切りデザインアイデア10選
  • 簡単DIYで安くておしゃれにするコツ

この記事を書いている人

この記事を書いている私は、ガーデンデザイン設計施工会社で働いていました。自宅の庭では毎年、家庭菜園を楽しんでいます。

実は、我が家の畑では、はっきりとした仕切りはつくっていません。家庭菜園の仕切りを計画する時には「なぜ必要なのか?」という目的を明確にしながら選ぶことが大切です。

業者に依頼してしっかり作る方法からDIYで気軽にはじめられる方法まで紹介しますので、ぜひ、庭づくりの参考にしてみて下さい。

そもそも畑の仕切りは必要?

畑の仕切りは本当に必要か

「そもそも、本当に仕切りは必要ですか?」

畑に仕切りや囲いを設けることは、庭の空間を明確に区切ることになります。我が家の畑には仕切りが本当に必要なのかを事前に確認しておきましょう。

仕切りが必要になる庭の特徴は以下のとおり。

  • 芝生が隣接している
  • 化粧砂利が隣接している
  • 庭の限られたスペースに畑をつくりたい
  • 見た目をスッキリさせたい

はじめての家庭菜園なら、ひとまず仕切りは設置しないまま育てることも選択肢の一つ。まずは畑に必要な広さのイメージを掴むことが大切です。

仕切りのメリット・デメリット

家庭菜園(畑)の仕切り メリット・デメリット

家庭菜園の仕切りは、庭をおしゃれにしてくれるガーデンアイテムです。しかし、仕切りがなくても野菜は元気に育ちます。

仕切りのメリット・デメリットを確認して、設置してからの後悔を防ぎましょう。

メリットは見た目が良くなること

仕切りがあるメリットは主に以下の3つ。

  • 見た目が良くなる
  • 土の流出を防げる
  • 土の嵩上(かさあげ)ができる

畑の仕切りをつくると、見た目が良くなり庭がおしゃれになります。仕切りに高さを付けることで、畑の土が流出することを防げるため、掃除もラクにできるでしょう。

現状土の水はけが悪い土地では、仕切りで高さをつくることで畑に適した土を嵩上げして増やせます。また、複数の菜園スペースに区切ることで、同じ場所の栽培で起こる「連作障害」を防ぐことにもつながります。

デメリットはコストがかかること

仕切りがあるデメリットは主に以下の2つ。

  • 設置・撤去費用が掛かる
  • 土の入れ替えが大変になる

仕切りを設置するデメリットは、設置や撤去にコストがかかること。家庭菜園の仕切りには枕木や木材も人気ですが、腐った場合は撤去・再設置が必要になります。

また、家庭菜園でおいしい野菜を育てるためには土づくりが重要ですが、仕切りがあると家庭用の耕運機を使うことが難しくなる場合もあります。

家庭菜園はどんな野菜を育てたいのかをイメージするのも仕切りで失敗しないポイントです。

例えば、毎日のように摘み取って楽しみたい場合は仕切りで高さを付けると毎日の収穫や手入れをスムーズにできます。

育てる野菜の例

  • ハーブや薬味(摘み取りやすい高さ)
  • 新鮮なサラダ(畑までの動線も大切)
  • 保存に効く根菜類(深さが必要)

ナチュラル推しなら無くてもいい

自然の雰囲気を出したい「ナチュラルガーデン」なら、あえて仕切りを無しにする方法も有効。明確な仕切りではなく、枕木やレンガで畑に小道をつくりナチュラルな区切りを演出するのもおすすめです。

仕切りを選ぶコツは「素材」と「機能性」

家庭菜園の仕切りを選ぶコツは素材と高さ

仕切りを選ぶコツは、家や庭の雰囲気に合わせた「素材選び」をすること。家庭菜園の手入れがしやすい「機能性」も注意しながら選んでいきましょう。

腐らない素材VS腐る素材

家庭菜園の仕切りの材料はさまざまです。人気の素材だからと選んで後悔しないために、耐久性について確認しておきましょう。

腐らない素材

  • コンクリート枕木
  • コンクリートブロック
  • レンガ
  • 人工木材(樹脂)

腐る素材

  • 枕木
  • 杉などの木材
  • 木製杭や柵

枕木などの腐る素材の耐久年数は10年が目安。同じ木材でも、屋外向けの素材を選び、防腐防虫処理(ペンキ塗り)をして劣化を防ぎます。

新築など数十年使う予定であれば、腐らない素材がおすすめです。DIYやリフォームで庭を変化させたい方は、あえて腐る素材で朽ちる姿を楽しむのも良いでしょう。

機能性のポイントは高さ選び

【図解】機能性のポイントは高さ選び
【図解】畑の仕切り|機能性のポイントは高さ選び

農家では広々とした畑で野菜を育てますが、個人住宅では最大でつくれるスペースが限られています。

仕切りで高さを出すと収穫や手入れなどの作業がしやすく、毎日の摘み取り収穫も気軽に楽しめます。また、高さを作ることで水はけの良い土づくりが簡単にできるメリットも感じられるでしょう。

実際の家庭菜園をイメージしながら、育てたい野菜に合わせて仕切りの高さを選んでみて下さいね。

庭の家庭菜園の仕切りデザインアイデア10選

家庭菜園の仕切りデザインアイデア10選

家庭菜園の仕切りは素材と高さ選びが大切なんだね!

家庭菜園のまわりも見ながら、庭にぴったりの仕切り材を選んでいこう!

庭に家庭菜園をレイアウトする際のデザインアイデアをまとめました。素材ごとのメリット・デメリット、DIYの注意点について紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

①枕木で囲う【約1㎡・予算2万円】

家庭菜園の仕切りデザインアイデア①枕木で囲う
家庭菜園の仕切りデザインアイデア①枕木で囲う

家庭菜園の仕切りで人気が高い「枕木」を使ったベーシックなデザイン。長方形の畑は、効率よく野菜を育てられます。

枕木の取替え目安は10年ほど。子供が大きくなったら家庭菜園の必要な広さが変わることもあるため、枕木であれば気軽にリフォームを検討できますよ。

ナチュラルな雰囲気が魅力の枕木ですが、家庭菜園の仕切りには防腐防虫処理がされている「新品枕木」がおすすめです。

デザインに使用した枕木:10cm×20cm×40cm他


白アリ対策済【杉枕木/5本セット】チョコレート色

②コンクリート枕木【約1㎡・予算2.5万円】

家庭菜園の仕切りデザインアイデア②コンクリート枕木で囲う
家庭菜園の仕切りデザインアイデア②コンクリート枕木で囲う

コンクリートを枕木風に加工した「コンクリート枕木」で囲うデザインアイデア。腐らない素材のため、畑の場所がほぼ変わらないという場合におすすめです。

木目調の加工がされたコンクリート枕木はさまざまな種類が販売されているため、気に入った色味のものを選ぶと良いでしょう。

コンクリート枕木を選ぶコツは、木目の加工よりも、大きさが実際の枕木と似ている商品を選ぶのがポイントです。

デザインに使用した枕木:10cm×15cm×45cm他


枕木風 花壇ブロック 横置き

③レンガの平並べ

家庭菜園の仕切りデザインアイデア③レンガの平並べ
家庭菜園の仕切りデザインアイデア③レンガの平並べ

レンガを平並べにして、家庭菜園の仕切りをかわいくつくるデザインアイデア。2つのゾーンに分けることで、同じ土で育てると起こる連作障害対策をしています。

レンガの価格目安は1本約250円〜。上記デザインでは、10cm×20cmのレンガを32本使用し、1本だけカットをしています。

バックにはブルーベリーなどの果樹を植えて一体感を演出しました。平並べのレンガは、DIYで簡易的に並べる場合は、芝生の根が簡単に侵入してしまうため、注意しましょう。

上記のデザインアイデアでは、レンガと芝生の間に「固まる土」で通路をつくり芝生の侵入対策をしています。

④レンガを積む

家庭菜園の仕切りデザインアイデア④レンガを積む
家庭菜園の仕切りデザインアイデア④レンガを積む

レンガ積みで高さを出した花壇風の家庭菜園スペース。毎日のように摘み取りができるハーブや薬味系を植えるイメージです。

高さがある仕切りは、腰痛を防止できるのが大きなメリット。ただし、土を耕したり入れ替えたりするには労力が必要です。また、下地にコンクリートが必要になるため、移設の必要がない場所に計画していきましょう。

玄関アプローチや家の外壁にレンガを使っているなら、レンガの色味を合わせると全体がおしゃれに仕上がります。

⑤化粧ブロックを土留めにする

家庭菜園の仕切りデザインアイデア⑤化粧ブロックを土留めにする
家庭菜園の仕切りデザインアイデア⑤化粧ブロックを土留めにする

化粧ブロックを活用した畑のデザインアイデア。例えば、以下のケースでおすすめです。

  • 畑の土留めが必要
  • 隣地へ根の侵入が心配
  • シンプルに仕上げたい

化粧ブロックはDIY施工は避けて、外構業者に依頼します。化粧ブロックなどを境界線上に設置する場合は、業者に依頼して隣人トラブルを防いでいきましょう。

⑥花壇ブロック

家庭菜園の仕切りデザインアイデア⑥花壇用のブロックを活用
家庭菜園の仕切りデザインアイデア⑥花壇用のブロックを活用

「花壇ブロック用」で検索すると、セットになっている商品を見つけられます。DIY向けに販売されているものも多く、簡単に設置できるため、庭に合うものがあればコスパよく仕上げられるでしょう。

上記のデザインでは、レンガの花壇セットを入れています。レンガと相性抜群の枕木を小道に入れ、立て込みの枕木にはハンギングを掛けて「イチゴ」や「ハーブ」を育てるイメージです。

デザインイメージ:レンガキューブ


花壇ブロック レンガ 置くだけ

ハンギング菜園もかわいい


ハンギングエコポット 300

⑦木材加工【レイズドベッド】

家庭菜園の仕切りデザインアイデア⑦木材加工×レイズドベッド
家庭菜園の仕切りデザインアイデア⑦木材加工×レイズドベッド

「レイズドベッド」とは「立ち上げ花壇」とも呼ばれる畑のこと。高さを出して新しい土を入れれば、簡単に良い土づくりができます。

木材を加工した仕切りは、自由度が高く、庭にぴったりのサイズでつくれます。好きな色で塗装をし、塗り替えを楽しめるのも嬉しいポイントです。

木材を加工した仕切りは、簡易的なフェンスを取り付けたり、プレートやフックを付けたりしても楽しめますよ。

加工済みの大型プランターもおすすめ


ベジトラグ 菜園 レイズドベッド

⑧エッジ材

芝生や花壇の仕切りにも使える「エッジ材」は、根のストッパーとしての効果があり、畑の簡易的な仕切りとして活用できます。エッジ材は安価ですが、プラスチック製の黒や緑が多く、見た目はいまひとつ。

しかし、タカショーの「フリーデザインエッジ」は、木目調のデザインがされておりエッジ材が見えても気になりません。ただし、芝生の根止めには不十分な高さのため、設置する場所に注意しましょう。

フリーデザインエッジ


タカショー「フリーデザインエッジ ダークブラウン L」

⑨柵、杭

花壇や畑で気軽にできるDIY商品として、連結柵はコスパよく簡単に設置できます。カーブをつくることもできて、庭に合わせやすい商品デザインが魅力的です。

簡易的な素材は業者依頼では提案されないタイプですが、DIYにはぴったりの商品ですよ。

連結柵


木製 連杭花壇柵 W120×H30cm

⑩置くだけタイプなら移動も楽々

「畑の広さのイメージがまだ掴めていない。」

「もっと気軽にはじめてみたい。」

仕切りをつくることは、畑の広さを決めること。どれくらいの野菜を育てたいと思うのかイメージが掴めないという方は、まずは置くだけタイプからはじめてみませんか?

腰の高さほどあれば、手入れや収穫も簡単にできます。靴が汚れないので、お子様の食育にもおすすめですよ。プランター栽培で楽しくなってから、本格的に畑を広げるのも後悔を防ぐコツです。

置くだけレイズドベッド


ベジトラグ 菜園 スタンド

砂場を畑にする活用法もおすすめ

【参考】砂場のデザインアイデア集
【参考】砂場のデザインアイデア集

上記は、砂場のデザインを紹介した記事のデザインアイデアです。砂場を使わなくなったら畑として楽しむ活用法をおすすめしています。

家庭菜園をつくるポイントと重なる部分もあります(土で汚れて困る場所には設置しない。など)ので、ぜひこちらも参考にしてみて下さいね。

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【簡単DIY】安い囲いで家庭菜園を楽しむ

【簡単DIY】安い囲いで家庭菜園を楽しむ

家庭菜園の囲いには、100均などの安い材料を使って楽しむ方法もあります。ただし、面積が広いとバランスが悪くなるため注意しましょう。

安い素材を使って気軽にDIYからはじめるなら5㎡未満がおすすめ。1㎡以上の広さがあれば、いくつかの野菜を育てられるため、お子様との家庭菜園にもぴったりですよ。

我が家では、カインズで購入した木の柵を使って子供だけの菜園スペースを作りました。DIYで余った板で看板も立てかけて大満足でしたよ♪

カインズで購入した柵で家庭菜園の仕切りDIY
【参考】カインズで購入した柵で家庭菜園の仕切りDIY

おしゃれな仕切りで家庭菜園を楽しみましょう

庭で家庭菜園をする時に欲しくなる「仕切り」について、ご紹介しました。

仕切りはなくても美味しい野菜は育てられます。しかし、仕切りがあると手入れや収穫がしやすくなったり、見た目がおしゃれになったり、庭に出るキッカケになりますよ。

畑の仕切りはDIYにも挑戦できますが、自力では難しい条件の庭もあります。

  • 「地盤が固い」
  • 「土の入れ替えが大変」
  • 「芝生の根が侵入してしまう」など

畑の仕切りで失敗しないためにも、プロの提案図面を入手しておくことが大切です。

図面イメージ

ウッドデッキはお願いしたいけれど、畑の仕切りは自分でやってみたい。など、部分的に工事をされる方も多いです。ぜひお近くの外構会社へお気軽に相談してみて下さいね。

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