住みはじめてみたら道路やお隣からの視線が気になる。
何かいい目隠しの方法はないかな?
外構計画を進めていく中でポイントになる「目隠し」
家づくりの時には気付かないこともあるので、住み始めて数年してから「やっぱり気になる」と工事される方も多いです。そんな外構計画では欠かせない目隠しアイデアを集めました。
外構の目隠しを検討する時は、高さや場所も大事なポイント。例えば「玄関」と「勝手口」では目隠しの方法を変える場合もあります。
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外構やお庭には「見せたいところ」と「見せたくないところ」があるよね。
高さや場所に合わせて使える目隠しアイデアを紹介していくよ。
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この記事で分かること
- オープン外構とクローズ外構について【目隠しに最適なクローズ外構が選ばれないワケ】
- 我が家にぴったりの目隠しアイデアを選ぶ3ステップ
- 外構の目隠しアイデア10選まとめ
この記事を書いている人
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この記事を書いている私は、外構会社で数百組以上の庭づくりの相談を聞いてきました。目隠しは新築時には気付かないことが多く、数年~数十年と過ぎてから目隠し工事を検討される方も少なくありません。
「なんだか視線が気になる、、」をクリアすれば、庭づくりの楽しみ方はどんどん広がります。この記事が、快適な庭づくり、住まいづくりの参考になれば嬉しいです。
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場所別の目隠しアイデアの解説はこちらにまとめています
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【場所別】外構の目隠しをおしゃれに見せるコツと注意点を紹介
外構計画の中で大切なポイントとなるのが「目隠し工事」。道路との境界やお隣との境界に設置することも多いので見た目をおしゃれにしたいという方も多いはず。外構の目隠しにはフェンスや木、ブロック塀など色々な方 ...
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オープン外構とクローズ外構【目隠しに最適なクローズ外構が選ばれないワケ】
外構工事のスタイルには「オープン外構」と「クローズ外構」、中間スタイルの「セミクローズ外構」があります。全体の目隠しをしたい場合は、クローズ外構を選ぶことで解決できます。
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家の周りをブロック塀や生垣でぐるりと囲うクローズ外構はこんな感じ。
クローズ外構は、門扉や跳ね上げシャッターでしっかりと囲います。クローズ外構が使われるのは住宅街でお隣との距離が近くプライベート空間を確保しづらい場合、また車が好きで高級車を保有している場合も盗難防止でしっかり囲いたい時に有効です。
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クローズ外構とは逆のスタイルがオープン外構です。
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クローズ外構とオープン外構の中間スタイルがセミクローズ外構です。
セミクローズ外構は、まず全体をオープン外構で計画した後に
- 視線が気になるところ
- 目隠しをしたいところ
に目隠しアイテムを付け加えていくとバランスが取れやすく居心地の良さも確保できます。
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目隠し効果の高いクローズ外構のデメリット
クローズ外構を選べば外構目隠しの悩みのほとんどは解決できます。しかし、目隠し効果の高いクローズ外構にはデメリットもあります。
【目隠しにおいての】クローズ外構のデメリット
- 外構費用が高くなる
- 日当たりや風通しが悪くなる
- 十分な防犯設備が必要になる
- 駐車場が狭くなる(駐車しづらくなる)
クローズ外構は全体をしっかり囲うため、費用が高くなります。生垣にすることで費用を抑えることはできますが境界の生垣は毎年の手入れが大変になる可能性も高いです。
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【目隠し外構におすすめ】セミクローズ外構
外構の目隠しでおすすめのスタイルは、オープン外構を基本に計画した後に庭やリビング、玄関、勝手口など視線が気になるところへ目隠しアイテムを設置するセミクローズ外構です。
実際の暮らしをイメージしながら目隠しが必要な場所を見極めていきましょう。
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目隠しアイデアの選び方【簡単3ステップ】
外構の目隠しアイデアにはフェンスや木などの方法がありますが、せっかく設置しても「やっぱりココも気になる」「思っていたよりも目隠しにならなかった」となっては勿体ないですよね。
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目隠しアイデアを選ぶ流れは、
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1目隠ししたい場所と理由を書き出す
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2目隠しに必要な高さとすき間を決める
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3完成イメージを現地でシミュレーションする
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外構工事の打ち合わせは、図面や見積書を見ながら進むことが多いですが、後悔を防ぐためには現地で最終確認(設置シミュレーション)をすることも大切なポイントです。
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外構の目隠しアイデア10選【木やフェンスは目隠しになる?】
外構の目隠しには木を植えたり、目隠しフェンスを設置したり、他にも色々な方法があります。
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木は手入れが大変そうだし、
目隠しフェンスくらいしか思い浮かばなかったなぁ。
そんなに色々な方法があるの?
目隠しフェンスでカバーできることも多いけど、設置場所によって色々なアイデアがあるよ。
目隠しをすると圧迫感が心配という場合には手入れがしやすい木をうまく組み合わせるのもおすすめだよ。家や暮らしにピッタリの目隠しアイデアを見つけていこう!
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1.フェンス
外構工事の中でも定番のアイテム。種類が最も多く、豊富な目隠しアイデアが生まれるのが「目隠しフェンス」です。メンテナンスフリーの素材ではスチール製、木目調デザインのアルミフェンスや木の粉を含む人工木などがあります。
メンテナンスが必要な天然木を加工したウッドフェンスも根強い人気があります。
目隠しフェンスは種類が豊富なことからあらゆるシーンで使われます。種類が豊富なので価格も様々です。すき間や高さによって目隠し効果が異なるので、いくつかのフェンスでシミュレーションをして我が家に合うフェンスを見極めていきましょう。
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2.塀・壁
しっかり目隠しをしたい道路境界や隣地境界に使用されるのが「ブロック塀・壁」です。厚み10cm~18cmのブロックを積み上げる方法が多いです。中には鉄筋やモルタルを詰め込むため重量がありフェンスよりも価格は高くなります。
「化粧ブロック」と言われるブロックに色や模様がついたブロックを積み上げる方法の他に塗り壁にするアイデアもあります。近年では、「モルタル造形」と言われるデザインも人気が出ています。
目隠しとして壁を設置すると圧迫感が出る可能性があるので周りとのバランスに注意します。レンガや石で化粧を施したり、ガラスブロックや空洞ブロックを埋め込み圧迫感を減らす方法もあります。
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3.ウッドデッキ
リビング空間を快適にするためにウッドデッキを目隠しに活用できます。隣地や道路が自敷地より低い場合は、ウッドデッキがあるだけで室内の目隠しになります。
ウッドフェンスを設置すれば更に目隠し効果を高められます。ウッドデッキは家と庭を繋ぐためのアイテムとして人気でウッドデッキの上を主な庭スペースとして楽しむスタイルもあります。
ウッドデッキの上に立った時、座った時、庭に立った時のどの視線が気になるのかにも注目してみましょう。
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4.庭木・植栽
フェンスやブロック塀の目隠しだけでは無機質な空間になりがちです。植栽を取り入れると目にも優しく温かみのある庭空間をつくれます。
庭木には「高木、中高木、低木」と言った「高さ」による分類や「常緑樹、落葉樹」という葉の付き方による分類があります。常緑樹の生垣でしっかり目隠しすることもできますし、圧迫感のない自然な株立ち落葉樹でやわらかい目隠しを演出することもできます。
また、植栽はフェンスやウッドデッキなど他のアイテムとの相性もバツグン。緑を取り入れて四季を感じる庭づくりをしたいという方にはとてもおすすめのアイテムです。
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5.フェンス+庭木
植栽との組み合わせとして目隠しアイデアにおすすめなのが「フェンス×植栽」です。隣地境界や道路境界に生垣を設置すると境界ラインから飛び出た枝の判断が難しい時にフェンスがあるとひと目で分かるので剪定がしやすくなります。
目隠しフェンスの足元を空けて、草花を植えるのも良いですね。
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6.枕木+庭木
植栽の組み合わせとして、ガーデン枕木も庭づくりの人気アイテムのひとつです。
- 道路境界の目隠しとして枕木の立て込みの間にコニファーを植える
- 玄関アプローチの目隠しとして枕木数本の立て込みの後ろに株立ちのアオダモを植える
など、枕木は取り入れるだけでナチュラルスタイルの庭を簡単に演出できます。
ガーデン枕木は、特別なメンテナンスは不要ですが耐久年数は10~20年ほど。腐らない素材の人工木で代用するのも良いですね。しかし、腐ることはデメリットだけではありません。20年ほどで取替が必要なガーデン枕木は、DIYや庭の模様替えを楽しみたい方にはちょうど良い耐久年数とも言えます。
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7.木製パーゴラ
目隠しの他にも使い道が多いのが木製パーゴラを使用するアイデアです。サイズの規格が合えば人工木パーゴラでも代用できます。
パーゴラは、バラやクレマチス、キウイフルーツなどのつる性植物のある庭の演出などガーデニングを楽しみたい庭にぴったりのアイテムです。ターフを付けて日除けとしても活用できます。2m以上など高い目隠しが欲しい場所や近くのマンションなど「上からの目隠し」をしたい場合にも有効です。
木製パーゴラはハンギングバスケットなどの小物を飾ったり、ブランコを取り付けたりと家族で庭を楽しむアイテムとしてもおすすめです。
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8.物置
庭や駐車場など敷地の角地などの目隠しに使いやすいのが物置を設置する目隠しアイデアです。目隠しフェンスを設置するのは嫌らしいなぁ、、という場所でも物置なら堂々と置けます。
存在感がある物置は設置場所や家の外観とのバランスに注意が必要ですが、目隠しとしても活用できるので主庭や寝室の窓など物置を目隠しとして活用できないかシミュレーションしてみましょう。
物置には機能性を重視したスチール製の物置や見た目を重視した木製物置など種類が豊富です。こだわりの我が家に合う自分好みの物置を探す楽しみもありますよ。
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9.テラス屋根
リビング空間やウッドデッキの目隠しアイデアとしてテラス屋根という方法があります。テラス屋根は主に日除けや洗濯物干しスペースとして設置されます。
パーゴラと同様に日除けシェードを設置することができて、上からの目隠しに有効です。ウッドデッキと一緒に設置することも多いテラス屋根。側面や前面の柱に目隠し板を設置することで室内の延長としてウッドデッキをプライベートに近い空間にできます。
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10.ストックヤード【勝手口に最適】
勝手口の目隠しに有効なアイデアがストックヤードを設置する方法です。玄関ドアと比べると勝手口の設置場所は「開けたらお隣さんとバッタリ」など思わぬ視線が気になることもあります。
ストックヤードは段ボールや缶・ビンなどのゴミのストック置き場などに有効で、ストックヤードを活用すれば室内をスッキリできます。あえて可愛く作り込んで趣味の空間にする楽しみ方もありますよ。
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場所別の目隠しアイデアも見てみる
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外構計画の中で大切なポイントとなるのが「目隠し工事」。道路との境界やお隣との境界に設置することも多いので見た目をおしゃれにしたいという方も多いはず。外構の目隠しにはフェンスや木、ブロック塀など色々な方 ...
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【まとめ】
外構目隠しアイデアにはフェンス以外にも色々な種類や組み合わせ方法があります。適切な目隠しがあれば家や庭の暮らしが心地よくなります。
家の窓の位置や土地の形、道路や隣地などの周りの環境はそれぞれ違うからこそ、しっかりとシミュレーションをして“ちょうど良い目隠し”計画をしていきましょう。
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目隠し計画やプランの提案はまずは外構のプロに相談するのが最も安心で確実です。「【¥0~】ガーデンデザイン・外構プランを依頼する」の記事では、外構工事のプランや見積依頼~断り方までを紹介しているので最適な目隠しを設置して暮らしやすい庭づくりをしたい方は合わせてご覧下さい。
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