・芝生のある庭にしたいけれど、何を選んだらいいのか分からない。
・芝生は手入れが大変なイメージがあるけれど、天然芝にしても大丈夫かな?
・後悔の事例とかがあったら知りたいな
庭を楽しむならグランドカバーになる芝生は欠かせないアイテム。
どんな芝生を選べば良いのか芝生計画で迷うポイントごとに比較していくよ。
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この記事を書いている私は、過去に芝生工事を含めた外構デザインや見積りを100件以上してきました。芝生工事の相談で多いのは「芝生の手入れは大変なのか」「価格はどの位なのか」ということ。
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この記事では芝生の種類の選び方や後悔するポイントを解説。最後には芝生を業者に依頼するべきか?DIYで失敗しないか?という疑問についても解説します。
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この記事で分かること
- 人工芝と天然芝のメリットとデメリット
- 日本芝と西洋芝は何が違うのか
- 高麗芝と野芝の比較
- 高麗芝とTM9の比較
- 業者依頼とDIYのメリットとデメリット
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【3ステップ】後悔しない芝生の種類の選び方とは
芝生には種類があり、選択の仕方を間違えてしまうと後悔の原因になります。芝生の種類にはどんなものがあるのか?外構計画をしていく中で迷うポイントごとにメリットとデメリットを紹介します。
芝生は生き物です。私も含めてネットの情報だけに頼ってしまうと自宅の環境に合わない芝生を選んでしまう可能性もあります。芝生計画で後悔しないために以下の3つのステップで進んでいきましょう。
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step
1
芝生の種類を知る
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2
メリットとデメリットを知る
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3
地域のプロに相談する
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【VS芝生シリーズ】では、外構プランナーとしてお客様と計画する際に「どっちにしよう?」と迷うポイントに注目して比較しています。芝生の種類のメリットやデメリットを知って、芝生のある庭づくりを楽しみましょう。
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人工芝VS天然芝 (人工芝は手入れ不要だが寿命は短い)
「芝生の手入れが大変そうだから。」という理由の時に選択肢として挙げられるのが人工芝です。人工芝はメンテナンスが不要で日陰などの芝生が育ちにくい場所に設置できるメリットがあります。
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①人工芝VS天然芝【結局どっちが正解なの?】では、人工芝と天然芝のメリットとデメリットをまとめています。
人工芝VS天然芝 ひとことまとめ
- 四季を感じる庭づくりをしたいなら天然芝
- 人工芝は10年程度で張替が必要。価格で判断するのは難しい
- 人工芝は設置場所を選ばない。天然芝に必要な日照時間は5時間以上
- 雑草対策はどちらも効果が期待できる
- ゴルフ場のようなキレイな芝生を目指さなければ天然芝のメンテナンスは割とラク
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芝生を設置したい場所や面積にも注目して暮らしをイメージしてみましょう。庭付き一戸建てに住み始めたら植物を育てることが好きになった!という声があるのも事実です。
人工芝の工事をした後に芝生や家庭菜園などの土の状態に戻すのは意外と費用が掛かる工事です。天然芝にしたいけれど、芝生の手入れが大変だと感じる場合にはまずは10㎡程度からはじめてみるのも良いかもしれません。
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日本芝VS西洋芝 (日本で育てるなら日本芝。地域の特性も要確認)
天然芝の中で芝生は大きく2つにグループ分けができます。日本に元からある種類をまとめた「日本芝」と主にヨーロッパが原産の種類をまとめた「西洋芝」です。
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②日本芝VS西洋芝【管理の手間がポイントです】では、日本芝と西洋芝の種類や選ぶポイントをまとめています。
日本芝VS西洋芝 ひとことまとめ
- 芝生には色々な種類がある
- 西洋芝(冬芝)は冬でも緑を保つ
- 日本芝は秋になると茶色になる
- 初期費用は西洋芝の方が安いがメンテナンスに時間も費用も掛かる
- 日本芝は自然の四季を感じられる
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西洋芝は、軽い気持ちで手を出してしまうと芝生の管理だけで庭づくりに負担を感じてしまう可能性が高いです。動画では、日本芝をおすすめにして紹介しています。
しかし、お庭は自分が好きなものを集めることでより楽しくなっていきます。「大変そうだけれど、西洋芝に挑戦してみたい!」という方はぜひチャレンジしてみて下さい。
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補足として、動画内では「日本で育てるなら日本芝」を前提に説明していますが、北海道など一部の地域では西洋芝が育てやすい場合もあるようです。日本は地域によって気候が大きく異なります。最終判断は地域のプロに相談するのが安心です。
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高麗芝VS野芝 (価格は同じ。迷ったら高麗芝を選べばOK)
日本芝の品種選びに迷うのが「高麗芝(コウライシバ)」と「野芝」です。この2種類は、価格や手入れの大差はなく見た目や用途の違いがあります。
芝生を張りたい場所や好みにもよりますが、個人庭園の芝生で迷ったら高麗芝を選ぶのが無難と言えます。高麗芝は、個人庭園の中では一番人気の芝生の品種で身近にあるホームセンターでも手に入りやすいからです。
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③高麗芝VS野芝【特徴解説と比較で選び方が分かる】では、高麗芝と野芝の見た目の違いや用途のポイントをまとめています。
高麗芝VS野芝 ひとことまとめ
- 高麗芝と野芝のどちらかで迷ったら高麗芝がおすすめ
- 駐車場などより踏みに強い芝生を求めるなら野芝がおすすめ
- 価格や準備する道具はどちらも同じ
- 高麗芝は芝刈り頻度が高くなる傾向だがどれだけキレイにしたいのかという価値観次第
- どちらを選んでも四季を感じる庭を演出することができる
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高麗芝と野芝はよ~~~く見ると葉の細さや密度が異なる程度です(これも価値観次第ですが)。
また、西洋芝に比べると日本芝である高麗芝や野芝は手入れは比較的ラクだと言えます。しかし、どれくらい芝生をキレイに維持したいのか?という価値観次第で日本芝でも管理が「大変」にもなり「ラク」にもなります。
日本芝は、あえて水やりや雑草取りをしない自然に任せるスタイルも可能です。高麗芝と野芝はどちらを選んでも四季を感じる庭を楽しむことができますよ。
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高麗芝VSTM9 (TM9は優良な改良品種だがデメリットも要確認)
日本芝の芝生選びで欠かせないのが高麗芝の改良品種である「TM9(ティーエムナイン)」です。TM9は、トヨタ自動車株式会社が開発した芝生の改良品種で手入れなどの省力化と芝生の美しさを追求した別名「プレミアムコウライシバ」。
プレミアムコウライシバは価格もお高めですが、芝生の手入れに時間が取れないという方は検討する価値がある芝生の種類です。
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④高麗芝VSTM9【口コミから分かった選ぶポイントを解説】では、TM9公式の情報と口コミをもとにメリットとデメリットをまとめています。
高麗芝VSTM9ティーエムナイン ひとことまとめ
- TM9は緑が濃くやわらかい
- TM9は生長がゆっくりだから芝刈りがラクになる
- TM9は先祖かえりに注意が必要。踏みに弱いという意見もある
- 予算に余裕がある、景観重視なら総合的に優秀なTM9
- 子供の遊び場として、費用を抑えたい場合は高麗芝
- どちらを選んでもキレイな芝生を目指すことは十分可能
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張り替えのメンテナンスを含めて予算に余裕があれば総合的に優秀なTM9はおすすめの種類です。しかし、高麗芝でもTM9でもキレイな芝生を目指すことは十分可能です。
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芝生の種類えらびで迷ったらどうして芝生のある庭にしたいのか?という点にも注目してみましょう。
- ゴルフ場のような芝を目指すのか
- 子供がのびのび遊べれば良いのか
- 何となくでも緑が広がっている庭が良いと思うのか
今と数十年後の庭に出る頻度や使い方もイメージしてみましょう。芝生は多少の手入れがどうしても必要ですが、四季を感じ、毎日のように緑が目に入る習慣はとてもいいものですよ。
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DIYセルフVS業者 (まずは面積。プラン見積依頼をしてから決めればOK)
芝張りをセルフビルド(DIY)にするのか?それとも業者に依頼するのか?芝生工事は業者に見積依頼をすると「思っていたより高かった」という反応が圧倒的に多いです。
セルフで芝張りをすると価格は安くなる傾向ですが、面積が広いとそもそもセルフでは難しいという場合もあります。失敗した後のメンテナンス費用が割高になることも。
しかし、庭の中心になる芝生を自分達の手で作ることは家づくりの思い出にもなります。芝張りをセルフでやってみたいという方はぜひチャレンジして欲しい庭づくりDIYのひとつです。
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⑤【芝生】セルフVS業者【自分でやる?】では、セルフと業者依頼のメリットとデメリットについて、価格について、芝生工事計画の流れについて解説しています。
セルフVS業者 ひとことまとめ
- 芝生工事は重労働。業者に依頼する方が仕上がりが良い
- セルフは失敗すると補修や水やりが割高になることも
- 安くするためだけのセルフはおすすめできない
- セルフ、業者、どちらにしても「春先」の芝生工事がベスト
- 他の外構工事と同時依頼で安くなることもある
- プラン見積依頼をしてから最終的にどこまでセルフにするのかを決める
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はじめての芝張りの場合は10㎡程度から少しずつ広げるのもおすすめです。30㎡以上になると砂や芝生を運ぶのにトラックが必須になります。セルフに必要になる「道具」も必要です。芝張りだけでなく、庭づくりDIYで使う予定があるのかにも確認してみましょう。
業者に依頼する場合は、他の工事と同時に依頼することで値引き交渉がしやすくなります。また、面積によっても単価が異なる場合があります。シンボルツリーなどの庭木とも合わせて庭のデザインを提案してもらいましょう。
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まとめ
芝生のある庭が窓の外に広がっていると、自然と外の空気を感じられます。子供が小さい時は裸足で思いっきり遊べる場所になり自宅でも体を動かす習慣づくりにつながります。
天然芝は、地域や芝張りをする場所によっておすすめの種類が異なることがあります。また、芝生の下地だけ業者に依頼する方法もあります。まずは地域のプロである外構会社や造園会社に気軽に相談してみて下さいね。
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