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玄関ポーチ段差20cmは危険!段差解消のデザインアイデア3選を紹介

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玄関ポーチの段差が20cmあるのが気になる。段差解消のアイデアを知りたい。

段差20cmは大人でも高いと感じる段差。家族が安全に使える玄関ポーチにするための解決策を紹介するよ。

この記事のポイントまとめ

  • 玄関ポーチの段差目安は15cm
  • スロープはデメリットの理解も大切
  • 段差解消のデザインアイデア3選を紹介
  • 階段・スロープをおしゃれにするコツ

この記事を書いている人

この記事を書いている私は、外構工事をおこなうガーデンデザイン会社で働いていました。玄関ポーチは、外構計画をするために現地での高さのチェックは欠かせません。

「玄関ポーチの階段から地面までが高すぎる」というお悩みは、過去に何回も聞いた経験があります。

高い段差の解決策は、実際の土地条件により異なります。この記事では、玄関ポーチの段差解消を計画する際に気を付けるポイントをまとめました。

玄関ポーチの段差目安は15cm

玄関ポーチの段差である【蹴上(けあげ)】は、歩きやすい15〜18cmほどで設計される場合が多いです。一般的な住宅の基礎の高さは、地面から約50cm。階段3段の場合は約16cmの段差になります。

【図解】玄関ポーチの段差目安について
【図解】玄関ポーチの段差目安について

段差20cmは高く感じる高さ

【図解】玄関ポーチの段差20cmイメージ
【図解】玄関ポーチの段差20cmイメージ

玄関ポーチの段差20cmは、大人でも高く感じる高さです。身長155cmの私は過去に数百件のお宅へ測量に伺いましたが、高さ18cm以上になると「少しキツイな」と感じました。

段差が20cmになってしまう主な原因は以下のとおり。

  • 住宅基礎が高い
  • 敷地に余裕がない
  • 土地と道路の高さ関係

住宅の基礎が高い場合、階段が多く必要になります。階段の段数を減らすために高い段差になったり、敷地に余裕がなく階段の段数が制限されてしまったりする原因があります。

また、玄関から道路までが斜面になっている土地で発生することも。家のまわりの高さが一定でない場合にも、玄関ポーチから地面までの高さが20cmになってしまう土地もあるでしょう。

段差10cmはつまづきやすい

【図解】玄関ポーチの段差10cmイメージ
【図解】玄関ポーチの段差10cmイメージ

「20cmの段差を踏み台を置いて解消しよう。」というアイデアを思いつく方も多いかもしれません。しかし、踏み台での解消は要注意。20cmの段差に踏み台を置くことで段差が10cm以下になり、つまづきやすい高さになってしまうからです。

また、玄関ポーチから道路までの高さや動線をシミュレーションしながら、段差を解消する方法を選択していきましょう。

スロープ設置のメリット・デメリット

スロープ設置のメリット・デメリット

20cmの段差を解消するために、スロープを設置する方法があります。

スロープ設置のメリット・デメリットは以下のとおり。

メリット・車椅子やベビーカーの乗り入れがしやすい
・高齢者や小さな子供が歩きやすくなる
・重い荷物を運ぶ負担を軽減できる
デメリット・狭い玄関ポーチには不向き
・費用が割高になる
・健常者は階段の方が使いやすい
【玄関ポーチ】スロープ設置のメリット・デメリット

バリアフリーのスロープは公共の場でも欠かせない舗装ですし、とても便利なイメージですよね。しかし、健常者にとってはスロープは使いにくいというデメリットがあります。

また、スロープを設置するためには安全な勾配(斜面)にするための面積が必要。玄関ポーチの段数や広さを考慮しながら計画することが大切です。

高い段差を解消する方法は主に2つ

高い段差を解消する方法は主に2つ

段差を解消する方法はいくつかありますが、主に2つの方法が一般的です。

  1. 段差プレート(段差スロープ)
  2. 外構工事(リフォーム工事)

急を要する場合や賃貸住宅では、段差プレートを設置して解消する方法が一般的でしょう。一戸建てなどを購入した場合には、数十年先を見据えて、外構工事(リフォーム工事)も検討してみてください。

簡易的な段差スロープを数十年使用すると劣化によるケガの恐れがあります。我が家に合った段差解消法を選択していきましょう。

解決策1.段差プレートで解消

段差プレート(段差スロープ)は、段差を埋めるための便利なアイテム。簡単に設置できるため、すぐに段差を解消できます。

バリアフリーとして段差を解消するアイテムはさまざまあります。玄関ポーチに設置する場合は、屋外向けの滑り止め加工がされているものや、耐久性に優れたタイプを選びましょう。

また、最大サイズを確認して玄関ポーチに合うのか事前に確認することも大切です。

段差スロープで高さ20cmを解消


段差解消スロープ 幅200~1600mm 全長200~1000mm

ゴム製品は安価で設置可能

20cmスロープ ※本来は駐車場用


段差スロープ 25*45*19

5cmスロープ


段差解消スロープ 600×150×45mm

段差プレートは、車いすや自転車など、一時的な乗り入れ用に使用する場合やDIYに向いています。ただし、一部分のみ、一時的な段差解消として活用されます。

玄関ポーチ全体の段差を解消する場合は、外構工事も合わせて検討していきましょう。

解決策2.外構工事で解消

玄関ポーチは、外構(エクステリア・庭)と隣接する場所。外構工事をすることで、見た目の違和感をつくることなく、玄関前の段差を解消できます。

  • 玄関ポーチ下の地面~道路まで高さ関係
  • 玄関ポーチ~道路までの距離

など、敷地によって解消するための方法は異なります。

「玄関前の目隠しも気になる」など、他のお悩みも合わせて、ぜひお近くの外構専門店へ相談してみてくださいね。

【これで解決!】段差解消の外構デザインアイデア3選

玄関ポーチの段差解消アイデア

一戸建ての玄関だから早めに工事をして段差を解消しておきたいな。

玄関まわりは安全に使用できることが第一。外構工事で段差を解消していこう。

数十年先まで住むなら、しっかりと工事をして完全性を確保することが大切です。実際に玄関ポーチのお悩みを解消した事例をもとに、段差解消のデザインアイデアをご紹介します。

①階段を増設する

階段を増設して段差を解消するアイデア。2段目、3段目の階段となるべく近い高さ(蹴上げ)で計画するのがポイントです。

【図解】玄関アプローチ階段の例
【図解】玄関アプローチ階段の例

玄関ポーチではなく、玄関アプローチに階段を増設する方法もあります。玄関アプローチに階段を増設すれば、立体感のある玄関まわりを演出できます。

②スロープを設置する

スロープを設置して段差を解消するアイデア。段差20cmを15cmにする場合は、5cmの段差を解消するスロープを設置します。

5cmほどの段差であれば、玄関アプローチを斜面にすることで解消できます。斜面の勾配イメージは、下記を参考にしてみてください。

【図解】5cmの段差を解消するスロープ勾配イメージ
【図解】5cmの段差を解消するスロープ勾配イメージ

勾配の目安

  • 勾配1%とは・・・ほとんど傾斜を感じない
  • 勾配10%とは・・・急勾配に感じる
  • 車椅子の勾配は・・・5%以下
  • 駐車場の勾配は・・・1.5~2%

階段にするか、スロープにするか、外構設計では現地の勾配を細かく見て決めなければいけません。3Dパースで提案してもらうとイメージがしやすくなり、失敗を防げますよ。

③手すりをつける

【参考】玄関ポーチの手すりイメージ
【参考】玄関ポーチの手すりイメージ

手すりをつけて段差のある階段を登りやすくするアイデア。手軽に設置することができるため、既に外構工事を終えている場合の対策としても有効です。

階段増設やスロープ工事と比較すると、工事価格も安くおさえられます。

階段・スロープをおしゃれにするポイント

階段・スロープをおしゃれにするポイント

バリアフリーの目的でも設置される階段やスロープは、安全面を重視してコンクリート施工がメインです。しかし、コンクリートやアルミ製品は、無機質でパッとしない仕上がりになってしまいます。

玄関まわりは家の顔になるため、外構計画でもこだわりたいという方も多い場所。階段やスロープをおしゃれに見せるポイントをご紹介します。

家に合わせた素材を使う

家と一体となったデザインは、まとまりがあるおしゃれな雰囲気になります。

なるべく違和感がない素材選びをしていきましょう。例えば、階段増設には玄関ポーチと同じタイルを貼るのが理想です。増設した部分に違和感が出ないように意識してください。

カーブで変化をつくる

【参考】玄関アプローチにカーブをつくる
【参考】玄関アプローチにカーブをつくる

スロープは直線的な形状になりがちですが、あえてカーブをつくると変化が生まれます。縁取りや舗装にこだわれば、おしゃれな玄関アプローチにできますよ。

カーブで変化を出す方法は、見え隠れの効果があるため、玄関前の目隠しを入れる際にも活用できます。門柱やシンボルツリーなどのアイテムとうまく組み合わせて計画できると良いでしょう。

区切りを入れる

【参考】玄関アプローチを区切る
【参考】玄関アプローチを区切る

玄関アプローチに区切りを入れると、リズムが生まれます。すき間に化粧砂利や植栽を入れ込めばナチュラルでおしゃれな雰囲気に仕上げられます。

区切りを入れて数cmずつ段差を解消する方法もあります。距離が長い場合は、水平のゾーンをつくって休憩所にする方法も有効です。

スロープは側面を隠す

スロープを設置する場合は、側面のコンクリートを隠すように計画するのがおしゃれに見せるポイント。植栽で隠したり、照明ライトを設置するとおしゃれに仕上げられます。

面積が限られるなど、コンクリート部分が露出するなら「塗り壁」にするデザインもおすすめ。家男や素材を外壁と合わせれば家との一体感も生まれます。

ガーデンアイテムをプラスする

玄関まわりは、緑や花を飾ってお客様を迎えたいという方も多いです。以下のアイテムも組み合わせながら、我が家だけの玄関ポーチにしていきましょう。

  • ガーデンライト
  • 目隠しフェンス
  • シンボルツリー
  • 草花
  • 寄せ植え など

玄関ポーチの段差を解消して快適な住まいにしていきましょう

玄関ポーチの段差をキツイと感じたら、ケガや事故が起こる前に対策をして安全な住まいにしていきましょう。

玄関ポーチのお悩みを外構工事で相談される方も多いです。解決策については、会社やプランナーによっても異なる場合があるため、2〜3パターンの提案を入手して検討するのがおすすめです。

実際にプラン提案をしたあと、他社さんの提案内容になるほど!と気付かされた経験もあります。我が家にぴったりのお気に入りのプランを見つけていきましょう。

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