新築で庭づくりをしようと思ったけれど、石だらけでどうすれば良いのか分からない。
庭から石がたくさん出てくると大変だよね。でも大丈夫!石だらけの土を改善しながら庭づくりを楽しむ方法を紹介するよ。
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この記事のポイントまとめ
- 改善する場所を絞って石を取り除く
- DIYでも整地できる方法を紹介
- 出てくる石は庭で再利用できる
この記事を書いている人
この記事を書いている私は、ガーデンデザイン設計施工会社で働いていました。過去に数百件以上のお宅へ訪問し、さまざまな土地の外構工事の現場に携わってきました。
土を掘ると石だらけで、庭づくりがうまくできない。という声は何度も聞いたことがあります。
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我が家の庭も造成地で盛土をされた土地だったため、土を掘るたびに10cm以上の石がゴロゴロと出てきました。
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住み始めて4年目の今でも石を取り除きながら庭づくりをしています。家庭菜園をしたり、芝生を植えたりして、家族で庭づくりを楽しんでいますよ。
石だらけの土地だからと言って、庭づくりをあきらめるのはもったいないです!
業者に依頼するポイントから自分でDIYをする方法までご紹介しますので、ぜひ庭づくりの参考にしてください。
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石だらけの原因は新築時の盛土や整地
新築の庭では、住宅を建てる際に盛土や整地がおこなわることがあります。盛土に使用される土には、石ころやガラ、ゴミ類が混入していることも多く、庭づくりには不向きである場合が多いでしょう。
また、建材の運び込みなどで、大型トラックの侵入があると土がつき固められて、かたくなっていることも珍しくありません。
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庭の石が邪魔になるのはどんな時?
庭の土が石だらけだと、庭づくりには不向きの環境です。石だらけの土地で困る場面は、主にガーデニングや家庭菜園をしたい、またDIYで庭づくりをしたい問う場合に邪魔だと感じてしまうでしょう。
まずは、庭の石が邪魔になる場所と広さを確認することが大切です。DIYを検討する場合は、人力になる場合が多いため、どこまで自分たちでできそうなのかを見極めて、後悔を防いでいきましょう。
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改善が必要な場所を絞るコツ
庭の土が石だらけでも、全体の土を取り替える必要はありません。
改善するべき主な場所は以下のとおり。
- 家庭菜園・畑
- 庭木(シンボルツリー)
- 花壇
家庭菜園をしたい畑スペースでは、面積を絞って石を除去する作業が必要。庭木は、植える場所を深さ直径80cm×深さ50cmを目安に掘り起こして土の改良をするのがおすすめです。
花壇は、地面に植える場合は石の撤去が必要。レンガなどを積んで30cm以上の高さを出せば、地面の石まで撤去しなくても良いでしょう。
粘土質の土が多いなど、土地の状況はそれぞれ違います。お近くの造園会社などに実際に見てもらい、具体的なアドバイスをもらいながら計画を進めていきましょう。
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新築で石だらけになった庭の悩みを解決するポイント
せっかく新築で庭づくりをしようと思ったら、石だらけで何から手を付けていいのか分からないという方も多いはず。
石だらけの庭の悩みを解決するポイントは、庭で何をしたいのかをイメージすること。
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庭づくりには、さまざまなスタイルがあり、地面の改良が不要なアイテムもたくさんありますよ。
石の撤去が不要の庭アイテム
石が適度に入っている土地は、砂や畑土に比べて、地面が締固められて頑丈になっているというメリットもあります。現状の土を活かせる場所も必ずありますので、広い庭でもあきらめずに庭づくりを進めていきましょう。
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石だらけの庭を整地する方法
石だらけの庭を整地する方法は、主に2つ。
- 業者に依頼(外構会社や造園会社)
- 自分達でDIYをする
業者に依頼する場合は、「石の撤去が不要の庭アイテム」を含めて外構全体プランから入手するのがおすすめ。とりあえず整地してもらうだけになると、余計な費用が掛かってしまうかもしれません。
DIYをする場合は、庭づくりを楽しみながら、少しずつ範囲を広げて撤去を進めるのがおすすめです。
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石の撤去は、腰にきます!(本当に!)一度に無理をせず、楽しみながら庭づくりをしていきましょう。
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DIYで整地する方法と手順
DIYで石だらけの庭を改良することは十分可能です。
石だらけの庭を変身させる手順は以下のとおり。
- 耕す範囲と深さを決める
- つるはしで土をざっくり耕す
- 出てくる石を取り除く
- 細かい石が目立つならふるいにかける
- 植物に合わせて腐葉土などを混ぜこむ
やみくもに範囲を決めてしまうと、途方もない作業になってしまいます。「まずは、1坪分の畑を作ってみよう。」など、DIYをする場所を絞りながら進めていきましょう。
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庭を耕すために必要な道具
庭を耕すために必要な道具を紹介します。
- 軍手
- つるはし
- スコップ
- 移植ごて(小さめスコップ)
- てみ(大きめのちりとり)
- レーキ(平らにならす時に便利)
- 一輪車(石を運ぶ時に便利)
- 土ふるい(砕石・砂利が多い時に便利)
ホームセンターや100円均一でもそろえられるものもあります。庭を耕す道具は、その後の家庭菜園やガーデニングでも活躍してくれますよ。
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石が多い庭づくりの注意ポイント3選
石が多く出てくる庭づくりで注意するポイントは以下のとおり。
- グランドカバーは、乾燥に強い種類を選ぶ
- 高木を植える場合は、しっかりと土を耕しておく
- 畑では、根を浅く伸ばす野菜からはじめる
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1.石だらけの庭に強いグランドカバー
石だらけの庭は、水はけがよく乾燥しやすい土になっています。粘土質やかたい土、など状況は異なるため、絶対とは言えませんが、さまざまな環境で育つ強健で強い性質を持つグランドカバーがおすすめです。
「植えてよかったグランドカバー22選」では、グランドカバーに向く植物の耐寒性や特徴を解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
少し掘ると石がたくさん出てくる我が家では、芝生(コウライシバ)をグランドカバーに採用しました。ご自宅のイメージに合う、強いグランドカバーを見つけていきましょう。
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グランドカバーの参考記事はこちらから
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庭のプロが植えてよかったグランドカバー24選|後悔しない選び方のコツを紹介
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芝生の下地づくり
芝生の下地づくりは、最低でも15cm(理想は30cm)の石を撤去し、ふるいにかけて芝生の根が伸びる環境をつくることが大切です。
芝生を敷く前には、砂とたい肥を入れ、レーキなどで平らにならしてから芝生を植えます。
石を撤去した方が良いとは言え、子供が小さかったので我が家では完璧には撤去できていません。芝生を植えて数年たちますが、表面がふかふかの芝生なので問題なく芝生あそびを楽しんでいますよ。
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2.木を植える際の注意点
木を植える場合は、直径80cm×深さ50cmを目安に土をしっかり耕しておきましょう。植えて1年目は、水切れが起きやすいため、しっかり水やりをすることも大切です。
石だらけの庭でも、植える場所に絞って土を入れ替えれば木は育ってくれます。
庭全体の土が良すぎると木がどんどん大きくなります。石が多くてかたい土が周りにあると、木の成長がゆっくりになるというメリットもあるんですよ。
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3.畑では植える野菜を工夫する
畑では、植える野菜によって石が邪魔になることがあります。1年目は、地中に根を深く伸ばす野菜は避けて、少しずつ育てる種類を増やしていきましょう。
例えば、根が地下に真っすぐ伸びて育つ直根性の「ダイコン」「ニンジン」は石だらけの土には不向き。根が深~く伸びる「アスパラガス」もできれば避けてほしい野菜の一つです。
反対に、やせ地を好む「さつまいも」、根が浅く育てやすい「サニーレタス」、乾燥で甘くなる「ミニトマト」は、1年目の畑でも挑戦しやすいでしょう。
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不向きとは言え、、石にぶつかっておもしろい形になったダイコンも、子供には好評でした!ぜひ、試行錯誤しながら家庭菜園を楽しんでいただきたいです♪
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庭から出てくる石は再利用できる
石だらけの庭を整地した後に困るのが「石の処分問題」ではないでしょうか。業者に依頼する際には、「残土処分費」として工事代金に含まれます。
石の処分費の目安は、1kgあたり30〜80円程度。庭から出てくる石を集めると、処分費だけで数万円になってしまいます。
庭から出てきた石は、庭で再利用できないか検討していきましょう。
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石は手入れのいらない自然素材
石は、手入れのいらない自然素材のひとつ。玄関アプローチや門柱、駐車場、園路などでも石は大活躍するガーデンアイテムです。
「でも、平らでもないし大きさもバラバラなんだけど。」
そんな石でも活用法はあります。見た目が気になるなら、水はけを良くしたい排水として土に埋める方法もあります。また、植栽で隠すようにと合わせるのもナチュラルな雰囲気づくりにおすすめですよ。
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石でつくるロックガーデン
石でつくるロックガーデンは、和風〜洋風までさまざまな庭に合わせられます。簡易的な土留めとして石と草花を合わせれば、立体感のあるおしゃれなガーデンに活躍してくれるでしょう。
乾燥に強い植物を集めた「ドライガーデン」では、地面を石で覆うスタイルが人気。庭から出た石は地面を隠すように使用し、目立つ表面には、ドライガーデン用の石を追加で入れる方法もあります。
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石だらけの悩みを解消して新築の庭づくりを楽しみましょう
せっかくの庭付き一戸建てを石だらけだからと放置してしまうのはもったいないです。DIYで少しずつ石の撤去をすすめれば、庭が美しく変化していく姿を楽しめますよ。
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石を撤去する前には、撤去するスペースを決めておくことが大切。無料でプラン依頼をできるサイトなどを利用して、効率よく庭づくりを進めていきましょう。
見積依頼をされてから数年後に工事をする方も多いです。ざっくりとしたイメージを掴むためにも、手を付ける前に一度、お近くの外構会社などに相談してみて下さいね。
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外構プラン見積依頼先を探せるサイトをまとめました
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【2025年版】ガーデンデザイナーに依頼できるサイトまとめ【ネットから依頼で時短しよう】
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