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ミモザを植えてはいけない庭の特徴7選!おしゃれな花の魅力を活かすポイントを紹介

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ミモザを庭に植えてみたい!後悔しないために気を付けることがあれば事前に知っておきたいな。

ミモザはふわふわの花が魅力的だよね♪ミモザを庭で楽しむためのコツや育てる際の注意点について紹介するよ。

この記事のポイントまとめ

  • ミモザは季節を感じられる庭木
  • 植えてはいけない庭の特徴7選
  • ミモザの品種と選び方
  • ミモザを庭にデザインする
  • 失敗しない育て方のコツを知ろう

この記事を書いている人

この記事を書いている私は、園芸店やガーデンデザイン設計事務所(外構会社)で働いていました。庭木のレイアウトから実際の植え込みまで、工事に携わってきた経験があります。

寒い冬も過ぎた頃の我が家では、様々な花や木が春の訪れを知らせてくれています。

春の芽吹きを感じる庭
春の芽吹きを感じる庭

ミモザの鮮やかな花は、庭にあたたかい春を知らせてくれる庭木の一つ。しかし、土地に合わずに枯れてしまったり、手入れが大変でストレスになってしまったり、庭づくりの後悔につながる可能性があります。

ミモザの魅力と植えてはいけない庭の特徴、植える際の注意点を事前に確認して、後悔しない庭づくりをしていきましょう。

ミモザの魅力

ミモザの魅力

ミモザの魅力は、鮮やかなイエローの花を豪華に咲かせて庭を明るく演出してくれること。切り花として花瓶に飾ったり、ドライフラワーにしてリースを作ったりできるミモザは、インテリアとしても活躍します。

庭のアクセントやインテリアに人気のミモザの魅力についてみていきましょう。

ミモザの季節は3月~4月

ミモザの花は、3〜4月頃が見頃。小さな花が集まって咲く姿はとてもかわいらしい印象です。桜と同時期に楽しめる地域もあるため、春が来たと感じられる庭木としてもぴったりでしょう。

ミモザで四季を感じる

常緑樹であるミモザは、開花後も葉を付けた状態で1年を過ごします。

コニファー類などの常緑樹は、見た目の変化があまり感じられません。しかし、豪華な花を付けるミモザは、蕾や開花を楽しんだり、株の手入れをしたり、見た目の変化があるため、常緑樹でも四季を感じられるという魅力があります。

スワッグでおしゃれに彩る

ミモザは、乾燥させてドライフラワーにすれば、6ヵ月以上楽しめます。ドライフラワーを束ねてスワッグにすれば、おしゃれなインテリアになります。

3月8日はミモザの日

3月8日の「国際女性デー」はイタリアでは別名「ミモザの日」とされています。イタリアでは、ミモザの花言葉である「感謝」の気持ちを伝えるために、男性から女性へミモザを贈る習慣があります。

ミモザは、暮らしを華やかに演出する庭のシンボルツリーにぴったりですよ。

ミモザを植えてはいけない庭の特徴7選

ミモザを植えてはいけない庭の特徴7選

とても魅力的な庭木のミモザですが、植えて後悔してしまう場合もあります。ミモザで後悔しないために、植えてはいけない特徴に当てはまっていないか、事前に確認していきましょう。

ミモザを植えてはいけない庭の特徴は主に以下の7つ。

  1. 奥行3m以下の庭
  2. 隣地境界が近い庭
  3. 花の掃除が必要になる庭
  4. 強風が入り込む庭
  5. 寒冷地には植えられない
  6. 日陰は花付きが悪くなる
  7. 花壇植えは高さに注意する

 

特徴①奥行3m以下の庭

ミモザを庭で育てる時の樹高目安は4〜6m、横幅は2m以上まで広がります。ミモザ(アカシア)の最高樹高は品種にもよりますが、10m以上まで大きくなる性質を持っている種類もあり、植えるスペースの確保が重要です。

【図解】ミモザの樹高と横幅
【図解】庭植えミモザの樹高と横幅

美しいミモザを楽しむためには定期的な手入れ(剪定)が欠かせません。庭の奥行きが3m以下の十分なスペースがない庭は、植えると管理が難しくなり、後悔の原因になります。

「広さがあるけれど、大きくなって手入れができるか心配。」という声もあるかと思います。小さく育てたい場合は、下記の品種の選び方でも紹介する「矮性種(わいせいしゅ)」や鉢植えも検討していきましょう。

下記で、大きくなりすぎない矮性種を紹介します。

特徴②隣地境界が近い庭

花をたくさん付けるミモザは、花粉によるアレルギー反応が起こる植物です。隣地境界が近い場合は、お隣の窓は近くないか、伸びた枝が隣地へ侵入してしまわないかなどの配慮をする必要があります。

ミモザのドライフラワーを楽しむなら花が満開になる前に摘み取るのがベスト。花粉が気になる場合は、蕾のうちに切り取って室内で楽しむ方法もおすすめですよ。

特徴③花の掃除が必要になる庭

ミモザの花は小さいため、ツバキなどのように花が落ちてもあまり気にならない場合が多いです。しかし、宅地が多い団地や住宅街では、黄色の花びらが目立って気になる可能性があります。

特徴④強風が入り込む庭

ミモザは、強風に当たると枝が折れてしまったり、株が乱れてしまったりします。強い風が通り抜ける庭や台風の被害が大きい地域では、幹が折れてしまい枯れてしまう心配があります。

「風が強いけれど植えてみたい!」という場合は、以下の強風対策が必要です。

ミモザの強風対策

  • 剪定をこまめにおこなう
  • 大きくしすぎない
  • 支柱を立てて支える

特徴⑤寒冷地には植えられない

ミモザの生育適温は25度、オーストラリア原産で暖かくおだやかな気候を好みます。日本の暑さには強く、暖かい地域ではどんどん大きくなります。

反対に寒さには弱い性質があり、耐寒温度は-5度です。関東地方であれば地植えで越冬が可能ですが、寒冷地では植えられません。

「マイナス5度ならギリギリ大丈夫かも!?」という地域でも、花芽が雪や寒さで枯れてしまうため、うまく育たない可能性が高いです。

判断が難しい場合は、地域のプロに相談するか、小さな苗木から育てて土地に合うかを見てあげると良いでしょう。

特徴⑥日陰は花付きが悪くなる

ミモザは、日当たりを好む庭木です半日陰程度なら耐えますが、花を楽しむためには日当たりを確保できる場所に植えるのが理想です。

ミモザは大きく生長するため、ミモザに庭の日当たりを奪われてしまうのも要注意。家庭菜園や草花も日当たりを好む植物は多いです。

ミモザが生長したあとの姿をイメージしながら、庭全体の計画を進めていきましょう。

特徴⑦花壇植えは高さに注意する

ミモザは、根が浅くはる「浅根性」という性質を持っています。

レンガなどで積み上げた花壇に植える場合は、風の影響を受けやすくなるため、注意が必要です。支柱を立てて支える場合も、十分に差し込みができないと株が倒れやすくなってしまいます。

【図解】ミモザは高い場所には植えてはいけない
【図解】ミモザは高い場所には植えてはいけない

花壇のシンボルとして植える場合は、強い風が当たらない場所に植えてください。また、花が付いて重みが出てきたら早めに摘み取り、株のバランスが崩れるのを防いでいきましょう。

メリット・デメリットまとめ

ミモザのメリット・デメリット

おしゃれな花が春の庭を演出してくれるミモザですが、庭づくりのスタイルによってはデメリットが大きくなる場合もあります。

ミモザのメリットとデメリットをまとめました。

【参考】ミモザのメリット・デメリット
【参考】ミモザのメリット・デメリット

メリット

  • 常緑樹でも季節を感じられる
  • 成長が早くコスパよく庭を彩れる
  • ドライフラワーにして長く楽しめる

1本で存在感があるミモザは、庭のアクセントや暮らしに花を取り入れられるのがメリット。常緑樹のため、庭の目隠し効果も期待できます。

デメリット

  • 成長が早く毎年の手入れが必要
  • 害虫つきやすく対策が必要
  • 隣人・近隣への配慮が必要

ミモザの魅力を引き出すためには、デメリットを理解して植える場所を決めることが大切。手入れや害虫対策が必要なミモザは、庭に出る頻度をイメージして、植えるのかを決めていきましょう。

ミモザの毒性について

ミモザには、ポリフェノールの一種である「タンニン」という毒が含まれています。タンニンを犬や猫が接種すると、食欲不振になったり、肝臓や腎臓にダメージを受けてしまったりするため、注意が必要です。

ペットを飼っている方や小さなお子様がいる場合は、インテリアとして室内に飾るのは避けて、思わぬ誤飲を防ぎましょう。

ミモザ(アカシア)のお気に入り品種を見つけよう!

ミモザのお気に入り品種を見つけよう!

ミモザとは、簡単に解説するとアカシアの種類の一つです。

葉っぱを触ると葉が閉じる「オジギソウ」の学名がミモザと同じ名前で混合されることがあるため、注意しましょう。ネットで探す場合は、画像を確認してから購入するのが安心ですよ。

ミモザの主な品種は以下のとおり。

品種名樹高目安特徴
フサアカシア5m庭木向き、ミモザの代表品種
ギンヨウアカシア5m庭木向き、銀色の葉色
パールアカシア3m庭木向き、コンパクトに育てられる
アカシアテレサ1.5m矮性種、鉢植えでも育てられる
ミモザの主な品種と特徴

フサアカシア、ギンヨウアカシアは、庭植えの場合5m以下におさえて管理しますが、本来は10m以上まで大きくなる性質を持っています。

“ミモザ”または“アカシア”で検索

ミモザという名前で人気があるため、少し分かりづらいですが、アカシアもミモザも同じ仲間で、黄色のかわいらしい花を咲かせてくれます。自分で探す場合は、「ミモザ」だけでなく「アカシア」でも検索してみてください。

ミモザ(アカシア)は、品種によって樹高や葉色が異なります。庭のイメージに合わせた品種選びをして、失敗を防いでいきましょう。

矮性種「テレサ」は樹高1.5mにおさまる

大きく生長するのがミモザの特徴ですが、樹高が低く、コンパクトにおさまる品種もあります。矮性種(わいせいしゅ)の「テレサ」は、成長スピードもゆっくりという特徴もあるため、鉢植えにも向いています。

大きくならないミモザの品種


アカシア「テレサ」

ミモザはどの種類も庭を明るく演出してくれます。人気のミモザは新しい品種も登場する可能性が高いので、ぜひお気に入りの品種を探してみてくださいね。

【デザイン】ミモザの庭木レイアウトアイデア3選

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ミモザは手入れする時間の確保と品種選びが大切なんだね。少し手間がかかりそうだけど、やっぱりステキだから挑戦してみたいな!

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手入れをしたからこそキレイに咲いてくれる姿を見れるのは、ガーデニングの楽しみの一つ!手入れのしやすさも考慮したレイアウトアイデアを紹介するよ。

以下の3つをポイントにミモザのデザインアイデアを紹介します。

ミモザのデザインポイント

  • 植える場所に合った品種を選ぶ
  • 手入れのスペースを確保する
  • 変化に気付ける位置に配置する

①フェンス×ミモザでおしゃれな庭を演出

ミモザのデザインアイデア①フェンス×ミモザでおしゃれに
ミモザのデザインアイデア①フェンス×ミモザでおしゃれに

フェンスの手前にミモザを配置したデザインアイデア。大きく育つことを想定して、フェンスからミモザの幹までは1.2m離し、周りはレンガとクルミチップ(又はバークチップ)を敷いて、手入れのスペースを確保しています。

フェンスにガーデン雑貨などを飾り、ミモザの季節には、レンガゾーンにテーブルを置いて、お茶会を楽しむイメージです。

フェンスがあると、枝を切る場所の目安になりますよ。境界から枝が飛び出すのを防ぎ、全体のバランスを整える際にも役立ちます。

②玄関前に鉢植えで小さく育てたミモザを飾る

ミモザのデザインアイデア②玄関前に鉢植えのミモザを飾る
ミモザのデザインアイデア②玄関前に鉢植えのミモザを飾る

植えるスペースが限られる庭やコンパクトに育てたい場合は、鉢植えで育てる方法がおすすめです。

ただし、鉢植えは剪定に加えて、水やりや植え替えが必要になります。また、矮性種でも放任すると1.5mほどまで生長します。なるべく大きめの鉢を選び、大きくなりすぎないように手入れをする計画をしておきましょう。

③シルバーカラーが映える庭

ミモザのデザインアイデア③シルバーカラーが映える庭
ミモザのデザインアイデア③シルバーカラーが映える庭

ミモザは、葉色が銀色になる「シルバーカラー」の品種も選べるのが魅力的です。葉っぱを一年中つける常緑樹の性質を活かして、シルバーカラーが映える植え合わせをしていきましょう。

かっこよく仕上げるなら、銅葉やパープル系がおすすめ。ホワイト系で全体をやさしくまとめると、かわいい庭に仕上がります。

また、ブルーの花とシルバーリーフの相性も良いです。1本でも存在感があるミモザを中心にして、まわりの植物を選定し、おしゃれな庭に仕上げていきましょう。

短期間でたくさんの花が咲く一年草(いちねんそう)を植えるなど、定期的にお庭仕事をするスタイルにすると、ミモザの不調に早く気づくキッカケになりますよ。

ミモザの魅力を活かす育て方のコツ

ミモザの魅力を活かす育て方のコツ
ミモザの魅力を活かす育て方のコツ

ミモザの魅力を活かすためには、適切な時期の植え付けや手入れが大切。植え方から手入れのコツ、害虫対策や台風対策まで、ミモザを美しく育てるポイントを紹介します。

【植え方】支柱を添えてしっかり根をつける

ミモザは、地中に根を浅くはる性質があります。土に根がしっかりつくまでは、風で倒れないように支柱などを添えてあげましょう。

支柱はミモザを支えられる太めのサイズ(15mm以上)を用意します。風が通る場所や樹高が2m以上の木を植える場合は、プロに依頼し、鳥居支柱などでしっかり支えてもらうと安心です。

【手入れ】4~6月の剪定を忘れずに

ミモザの剪定適期は、花が終わってから6月初旬までが目安。初夏に翌年の花芽をつけるため、剪定時期が遅れると翌年の花が咲かなくなってしまいます。

温暖地など成長が早い地域では、思い切って芯止めや透かし剪定をしてサイズを調整するのがコツ。まずはプロに依頼して、今後のアドバイスを受けるのもおすすめです。

【害虫対策】

ミモザにつく害虫は、「カイガラムシ」「アブラムシ」「アザミウマ」など。なかでも「イセリアカイガラムシ」の対策がポイントです。

カイガラムシは、幹や枝にはりついて樹液を吸い、木の栄養をうばってしまいます。大量発生すると木が弱り、枯れてしまう原因となるため、なるべく早く気づいて取り除くことが大切です。

葉が生い茂ると風通しが悪くなり、害虫が発生しやすくなります。剪定で株をすっきりさせること、また定期的に目に入る場所に植えて害虫の繁殖を防いでいきましょう。

【台風対策】倒木に注意

根が浅く強風に弱いミモザは、台風での倒木に注意が必要です。台風の被害が大きい地域では、小さな苗木でもしっかりと支柱を添えて、幹を支えてあげましょう。

鉢植えの場合は、一時的に風の当たらない場所へ移動しておくと安心です。根元から倒れてしまうと枯れてしまうリスクが高まるため、レンガやブロックを積んで、ミモザの倒木に備える方法もあります。

【苗木】適期は4~9月(おすすめは春)

ミモザの植え付け適期は、真夏を除いた4〜9月の暖かい時期です。植え付けのタイミングに合わせて苗木を入手していきましょう。

ミモザの苗木は、春になったらなるべく早く購入して植えるのが失敗を防ぐコツ。早く根がつくと夏場の水やりがラクになりますよ。

苗木で入手できるミモザをピックアップしました

ミモザと言えばコレ!


房アカシア(フサアカシア・ミモザ)

銀葉が魅力!ミモザの代表品種


ギンヨウアカシア

コンパクトに育てるならコレ!


アカシア「テレサ」

葉に特徴がある種類も魅力的


ゴールデンミモザ「プルプレア」


アカシアの木 【サンカクバアカシア】

ミモザで庭を豊かに彩りましょう

華やかな花を咲かせるミモザは、春の庭を明るく演出してくれます。シルバーカラーが魅力的な品種やコンパクトに育てられる品種など、庭に合わせてお気に入りのミモザ(アカシア)を見つけてみてくださいね。

ミモザを庭に植えたら、花が終わってから初夏に入る前に手入れをすることが大切です。手間をかけただけ美しく咲いてくれるミモザを植えて、春の訪れを知らせてくれる庭づくりをしていきましょう。

事前に外構プランを入手して失敗を防ぐ

外構プランを入手しよう
【参考】事前に外構プランを入手しよう

大きく生長し移植を嫌う性質があるミモザは、十分に計画をして植える場所を決めるのが重要です。事前にガーデンプラン(外構プラン)を入手して、庭づくりの失敗を防いでいきましょう。

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