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外構工事の相見積もりの断り方【何もしなくて大丈夫です】

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外構工事の相見積もりを取ったけれど断りたい。せっかく提案してもらったのに断りづらい。何回も打ち合わせをしたり、家に来てもらった経緯があると断りづらいという場面はありますよね。

この記事では元外構工事のプランナーが相見積もりの断り方をご紹介します。後半では、実際にあった相見積もりの断り文句を紹介。最後にはこれから相見積もりを依頼する人向けに断りやすくなる依頼の仕方も解説します。

外構工事の相見積もりの断り方【何もしなくて大丈夫です】

外構工事を依頼して工事に至る確率は30~50%。

これは私が今まで経験上から算出した数値です。地域によって外構会社の数も違いますし、プランナーの経験年数によっても異なりますが、この数値を見ると平均的に2~3社で相見積もりを取って比較検討をする人が多いという事が予想できます。

もし、あなたの地域で検索した外構会社が5社や10社と出てくるのであれば、工事契約になる確率の方が低いという外構会社が大半を占めているはずです。

相見積もりは暗黙の了解

断りの連絡を入れて下さると外構会社側としてはとても助かるのですが、連絡がない場合の方が多いので「あまり気にしなくても大丈夫ですよ。」というのが本音です。(※私個人の感想です。図面の返却を求められることもあります。)

たまたま家の近くを通りがかった時に「○○さんのお宅はもう工事したんだな。」とか、他の会社の施工例を見て「あのお客さんはここで工事したのかぁ~!」と見つかったりするんですよね。なるほど!このデザインは私には思いつかなかった!確かにあのお客さんは年下の私より男性プランナーの方がやりやすそうだったな、などと納得させていました。

「家に帰って検討します」と伝えればOK!

外構工事会社側からすると、もちろん「ぜひ我が社で!!」という気持ちですが、お客様が相見積もりをしているのは暗黙の了解で分かっています。

「家に帰って庭を見ながらしっかり検討させていただきます。」と伝えた以降は、他の会社で工事が決まったからと言ってわざわざ連絡を入れなくても大丈夫です。(実際にそういった方の方が圧倒的に多かったです。)

外構プラン見積依頼から数年後に工事をする場合もある

外構プランを提案してから何回もしつこい電話営業をするという外構工事会社は少ないはずです。理由は、外構プラン見積り提案から2~3年後に工事を依頼して下さるお客様も珍しくないから。

実際に暮らしながらイメージを膨らませる時間も大切。予算は分かったけれど、工事はまとまった資金を貯めてからという場合もありますよね。子供の学校関係など家づくりでは引っ越しの時期に合わせてという方も多かったかもしれませんが、外構工事のタイミングはお客様主体です。

工事時期を急かしてくる会社は会社経営に困っている可能性も考えれますので、〇月までに引き渡しを完了させるなど焦って打ち合わせを進められる場合は注意しましょう。

外構プランの著作権について

外構プランのデザイン設計図はその会社の所有物であり著作物です。「プランを気に入ったけれど工事は安い会社にお願いしたい」など、モラルのない利用の仕方をしてしまう方も居るため、工事に至らない場合は図面の返却を求められることもあります。

無料で得たからと言って外構プランをそのまま他社に持ち込むなどの行為は絶対にしないように取り扱いには注意しましょう。誠実な会社ほど「他社の図面で価格をもっと安くして欲しい」といった依頼は受けません。

できれば断りの連絡を入れたい

打ち合わせの時に話が盛り上がり、2回3回と打ち合わせをしたけれど「やっぱり、、」という場合は特に断りづらい気持ちになりますよね。わざわざ家にまで来てもらったのに申し訳ないという事もあるかもしれません。

相見積もりは暗黙の了解でもあるので何もしなくても大丈夫な場合が多いですが、

  • お礼と断りの連絡を入れたい
  • 気持ちをスッキリさせてから工事をしたい

という場合は断りの連絡を入れてみましょう。

次項からは実例を元に外構工事の相見積もりの断り方をご紹介します。

【実例紹介】外構工事の相見積もりの断り方

断る時のポイントは、

  1. 簡潔に短時間で話す
  2. 理由を準備しておく

電話か会社訪問の場合は図面の返却の必要が無ければ「電話」の方が良いです。

会社訪問になると立ち話になり区切りを付けづらくなってしまいますし、お詫びの手土産の準備も必要です。私はプランナー時代にお断りのお菓子を頂いたこともあるのですが「自分の提案不足のところもあっただろうから、むしろ申し訳ない、、」という気持ちになりました。

簡潔に短時間で話す【3分以内】

断りの連絡を入れる時はなるべく短い時間で簡潔に伝えましょう。話を長引かせる必要はありませんので、詳しい理由を話さなくても大丈夫。断りを入れるだけであれば3分程度で済ませることができます。

理由を決めておく

こちらから理由を話す必要はありませんが、「差支えがなければ理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?」と会社によっては聞かれる場合もあります。理由を聞かれた時の切り返しの言葉を準備しておくとスムーズです。

予算やプラン内容のことを理由にしてしまうと話が長引く可能性があるので、「他の会社さんで工事をお願いすることになりました」と伝えるのが無難です。

おすすめの時間帯は?

営業時間内でもいつ電話を入れるか迷ってしまう場合もあるかもしれません。打ち合わせに対応してくれた営業の人に直接だと言いづらいという事もありますよね。

受付や事務が居る会社であれば平日の午前中がおすすめです。もちろん必ずではないのですが、受付が居れば営業が電話を取ることはまれですし、特に週はじめの午前中は工事現場に出掛けることが多いので外出している確率が高いです。

逆に直接伝えたいという場合は土日(営業日)や夕方以降に電話すると会社に居る可能性が高いです。

断り方のまとめ

いづれにしても、外構工事の相見積もりの断りの連絡を入れる時は、あまり気を負わずに簡潔に伝えて下されば大丈夫です。

また、明確な断る理由がない場合も連絡は不要な場合が多いです。例えば、「予算が合わないから見送る」という場合は数年後に良いご縁があるかもしれませんので無理に断りの連絡を入れる必要はありません。

これから外構工事の相見積もりを検討している方へ

これから外構工事の相見積もりをしたいけれど断るのが不安でこのページを見て下さっている方へ。依頼する前に気を付けておくポイントをご紹介します。

相見積もりであることを伝える必要はない

「え?」と思われるかもしれませんが、実は「他社でも見積りをお願いしています。」と伝えるのは逆効果です。相見積もりをしないお客様は居ないのは暗黙の了解で分かっていることです。ですが、あえて言葉にされてしまうと「断る気マンマンだなぁ、」と感じてしまいます。

複数社が集まるエクステリアフェスタで同じ資料を何社にも渡してまわっていた人が居たのですが、会社間であっという間に広がり「全部の会社に渡して回っているじゃないか。うちは見積り出さないよ」と呆れてしまう雰囲気に・・。

無料でも外構デザインは住宅や土地の条件によって同じものはできないのでプラン見積にはかなりの労力が掛かります。「良い提案をいただけたら、ぜひ工事をお願いしたい」という気持ちで依頼すればより良いプラン提案を出してもらえるはずです。

2回目の打ち合わせ約束は慎重に

プラン見積依頼をした後は、デザイン案や見積金額の説明を受けることになりますが、1回目の提案内容で工事が決まるということはまずありえません。

(ウッドデッキ工事だけなど単体工事の場合は1回で決めてしまえることはあります。)

そのため、プランを修正して2回目の約束を取る流れになるのが自然です。こうして2回目3回目と打ち合わせが進んでいくと、やっぱり他社に依頼したい時に断りづらくなります。

外構プランが気に入ったとしても安易に次回の約束はしない

相見積もりと取って比較検討したい場合は一度持ち帰りましょう。全ての会社からの提案が出そろってから、ここと決めた会社で2回目の打ち合わせに進みます。

それぞれの会社で2回目3回目と打ち合わせを重ねるのは労力も分散してしまいますし、現実的な時間が取れないという方も多いはずです。

ママ・パパのどちらかが参加できないことも多い

特に小さなお子様が居ると家族で集中して話を聞くことが難しいため、その場で変更場所を決めてしまうとトラブルの原因になります。夫婦で意思疎通が出来ていない状態でどちらかが判断して変更依頼をすると後から「やっぱり、、」という話になることも多く、効率が悪いです。

家族で自宅の庭を見ながら検討した上で次回の打ち合わせに進むことで結果的に時間短縮につながりますよ。

営業マンの前だと本音の会話が出来ない

住宅完成見学会後の車内で「ちょっと狭かったよね」「見た目は良いんだけど、○○が気になるんだよね~」20棟以上の住宅見学会に家族で通った我が家のよくある夫婦の会話でした。

ちょっとした家電製品を買うだけならママやパパが独断で決めてしまっても良いかもしれませんが、外構工事は一生一緒に暮らしていくものです。どちらかが主体に進めるのは良しとしても、やはり夫婦で納得して進めたいですよね。

ネガティブなこと、得に金額のことは営業の前ではハッキリ言えないこともあると思います。2回目、3回目になってくると本音での打ち合わせが大切ですが、まず1社を決める段階であれば持ち帰ってからの検討が安心です。

まとめ

外構工事の見積依頼の断り方について解説をしました。

  • 基本的には断りを入れなくても大丈夫。
  • 著作権の侵害に当たるので図面の取り扱いには注意する。
  • 断りの連絡を入れる場合は簡潔に電話で伝える。
  • これから外構プラン見積依頼をする場合は2回目の約束を安易にしない。

相見積もりを取ると「面倒だなぁ」と感じることもありかもしれません。しかし、外構工事(庭づくり)は正解がないので複数社から提案をしてもらうことは後悔のない外構工事をするためにはとても重要です。

0からスタートする家づくりとは違い、「家に合ったデザインを見付れば良い」ので家づくりと比べれば労力はかなり少ないと言えます。

これから見積依頼をするという方も、これから外構工事をスタートさせる方も、ぜひ「庭」を暮らしに取り入れてみて下さいね♪

外構プラン見積依頼をこれからスタートするという方はこちらからご覧ください。

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