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【簡単】チューリップのおしゃれな植え方デザイン5選|ビオラとの組み合わせ例も紹介

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チューリップのおしゃれな植え方デザイン

秋のガーデニングに欠かせないチューリップ。毎年たくさんのチューリップが園芸店やホームセンターに並ぶのを見るとワクワクした気持ちになりますよね。

チューリップは、秋に植えて春に咲く花。

春の楽しみを仕込められるメリットがある一方で実際にどんな風に咲くのかイメージしづらいというデメリットがあります。

チューリップは咲いた時のイメージが難しい

チューリップが咲いた花をイメージするのが難しい。

みんなはどうやって植えているんだろう?

チューリップの球根は種類がたくさんあるし、実際にどれくらい買えば良いのか迷っちゃうよね。

おしゃれなチューリップの植え方デザインを紹介するから参考にしてみてね。

この記事で分かること

  • チューリップの植え方のポイント
  • チューリップのデザインアイデア5選
  • チューリップと一緒に植えられる花
  • チューリップ×ビオラの植え方 

この記事を書いている人

この記事を書いている私は、園芸店を経てガーデンデザイン設計事務所で働いていました。秋にはチューリップ売り場の担当をしていたこともあり、今までたくさんのチューリップに出会ってきました。

自宅では毎年欠かさずチューリップを花壇に植えて楽しんでいます。

この記事では、チューリップのおしゃれなデザインアイデアを紹介します。庭植えから鉢植え(寄せ植え)まで使えるチューリップの植え方テクニックを紹介するのでぜひ参考にしてみて下さいね。

おしゃれなチューリップの植え方

おしゃれなチューリップの植え方

おしゃれにチューリップを植えるために、まずは植える場所別のポイントを確認しておきましょう。チューリップは庭植えだけでなく鉢植えや寄せ植えでも楽しめますよ。

チューリップを庭植えする場合

チューリップを庭の花壇などに地植えする場合、深さ30cmほどの土を耕しておきましょう。チューリップは日当たりを好むため、明るい日陰~日当たりが良い場所が適しています。

庭植えの場合、全体をチューリップにしようとすると数百個単位でチューリップが必要になることも。玄関先や道路沿いなど「チューリップの見栄えスポット」を絞って植えるのがおすすめです。

チューリップを鉢植えする場合

チューリップを鉢植えにする場合、植える「間隔」と「深さ」に注意しましょう。チューリップを植える間隔は5cm程度が理想ですが、鉢植えの場合は十分な間隔を空けるとスカスカな印象になりがちです。

実は、チューリップ間隔を詰める植え方もできます。

ただし、間隔を詰めて植える場合は、栄養のために十分な土が必要になるため深さは30cm以上のプランターや鉢がおすすめです。

ちなみに、我が家は庭植えでも詰めて植えるのがお気に入り。今年もたくさんのチューリップが咲いてくれました。

1本植えはNG|小面積なら枝咲きがおすすめ

チューリップは、基本的に1個の球根から1個の花が咲きます。

そのため、チューリップをおしゃれに魅せるためには5個以上のチューリップを一緒に植えるイメージでレイアウトを考えていきましょう。

植えるスペースが限られている場合は、枝咲き品種を選ぶのもおすすめです。枝咲きは、1個の球根から複数の花が楽しめるため1本でもボリューム感がありますよ。

チューリップの品種について

チューリップの枝咲きは花数が多い

チューリップには、「一重咲き」「八重咲き」「枝咲き」「フリンジ咲き」など咲き方の種類がとても豊富です。品種によって価格も異なるため、植える場所や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

チューリップの品種別のイメージはこちらの記事もおすすめです。

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植え付けのコツ|向きをそろえる

チューリップの球根には「向き」があります。チューリップの球根は玉ねぎのような見た目をしていますが、よく見ると丸くなっている部分があるのが分かります。

チューリップの球根の向きについて
チューリップの球根の向き

特に列植して植える時にはチューリップの球根の向きにも注意して植えてみて下さい。

チューリップの球根を列植する場合
チューリップを列植する場合は球根の向きをそろえる

また、植え付けの時にはゆっくり効くタイプの「緩効性肥料」を土に混ぜこんでおきましょう。

チューリップの肥料

緩効性肥料はホームセンターなどで簡単に入手できる粒々タイプがおすすめ。ひとつ持っておくとチューリップの花が終わった後の「お礼肥え」にも使えますよ。

【チューリップの元肥】マガンプKなら中粒タイプがおすすめ


チューリップの植え方デザイン5選

チューリップの植え方デザイン

球根から育てるチューリップは、実際に咲いた姿をイメージしながら植え方をデザインするのがポイント。家の雰囲気に合わせて楽しんだり、「今年はホワイトガーデンにしてみよう。」と毎年テーマを変えるのも楽しいですよね。

初めてでも簡単にできるチューリップの植え方デザインを紹介します。

植え方デザイン①色合いを合わせる

チューリップの花の色はとても多いです。

同じ色合いで合わせれば、草丈が異なる組み合わせでも全体がまとまった印象に仕上げられますよ。

チューリップの色

白色、黄色、オレンジ、ピンク、赤系、紫色、黒系、グリーン系 など

色合いを合わせる場合の植え方デザインの手順は、

  1. お気に入りのチューリップを同系色から2~3種類選ぶ
  2. チューリップの色と同じ系統の花を1~2種類選ぶ(迷ったらビオラでOK)
  3. スペースが広い場合はプラスαの草花を足す

スペースがある場合のプラスαは、メインとなるチューリップを引き立たせてくれる小花系やカラーリーフ系がおすすめです。

  • 優しい色合いなら斑入りのカラーリーフ(アイビーなど)
  • 白系~ピンク系なら小花のアリッサム
  • ダーク系なら色が濃いカラーリーフ(ヒューケラなど)
チューリップと一緒に植える花
プラスαにおすすめの草花

また、チューリップのみをいっぱいに植えてチューリップの花壇を演出するのも良いでしょう。

植え方デザイン②反対色カラーで色鮮やかに

チューリップは、世界的に人気な草花のひとつ。品種改良も盛んで様々な花色が購入できるのも大きなメリットです。

反対色カラーのチューリップを組み合わせれば、お互いの色を引き立てて色鮮やかな雰囲気を演出できますよ。

反対色カラーとは

  • 黄色×紫色
  • 赤色×緑色
  • ピンク色×黄緑色
  • オレンジ×青色  など

反対色のパターンをチューリップに当てはめると難しい場合も。例えば青色系のチューリップは希少で紫色に近いため組み合わせの難易度が高いです。

チューリップの反対色カラーの組み合わせは、「黄色×紫色」が入手しやすくおすすめ。

反対色カラー【黄色×紫】

チューリップの植え方デザイン「反対色」

ただし、開花時期が異なる組み合わせの場合は反対色のメリットを活かせないため注意しましょう。チューリップと他の草花を反対色カラーで組み合わせる植え方デザインはより簡単にできますよ。

反対色カラー【オレンジ×青】

チューリップの植え方デザイン「反対色②」

反対色カラーは目を惹く組み合わせ。玄関アプローチの入口や門柱前など、お庭のポイントとなるアイテムに添えて家まわりを華やかに演出したい時にもおすすめです。

どんな色にも合わせやすいホワイトカラーもおすすめ。一重咲き、八重咲き、枝咲きからお好みの咲き方を選べます。

白色チューリップはどんな色にも合わせやすい

チューリップの植え方デザイン ホワイト

植え方デザイン③開花時期をずらす

春に咲くチューリップは品種によって開花時期が異なり3月~5上旬頃が目安。1本1本の開花期間は1週間~2週間程度と限られています。

4月中旬がチューリップのピークになりますが、チューリップの開花時期をずらす植え方デザインは1~2ヶ月とチューリップを楽しめますよ。開花時期をずらして植える方法は「リレー咲き」とも言われます。

下記は、チューリップの開花時期の目安です。

早生品種(早咲き)3月下旬~開花
中生品種4月中旬~開花
晩生品種(遅咲き)4月下旬~開花
チューリップの品種と咲く時期

チューリップのラベルには開花時期の目安が書かれているので参考に選んでいきましょう。

チューリップの球根ラベル

リレー咲きの植え方デザインは華やかさには少し欠けますが、それぞれのチューリップをじっくり楽しみたい場合にはとてもおすすめです。

植え方デザイン④草丈に高低差を付けてボリュームアップ

チューリップの草丈は、15~20cmの低い品種や50~60cmほどになる高い品種があります。高さの異なるチューリップを組み合わせる植え方デザインは、全体のボリュームアップにつながります。

下記は、チューリップの開花時期の目安です。

矮性種草丈15~20cm
一般種草丈30~40cm
高性種草丈50~60cm
チューリップの品種と草丈(高さ)

高性種 のチューリップは約50cmにもなるため、バランスよく配置していきましょう。小さな花壇や寄せ植えの場合は後ろ又は中心に植えるとバランス良く仕上がります。

庭植えで広々としたスペースがある場合は、あえてランダムに配置すると自然の雰囲気を演出できますよ。また、よりボリュームアップを目指すならユリなどチューリップよりも背丈が高い球根を一緒に仕込むのも良いでしょう。

植え方デザイン⑤庭木と原種系チューリップ

庭のシンボルツリーの足元にチューリップを植えれば春の芽吹きが感じられる演出が可能。ただし、チューリップは日当たりを好むため、秋~冬は葉を落とす落葉広葉樹の足元に植えると良いでしょう。

相性の良い庭木の例

ヤマボウシ、ナツツバキ(シャラノキ)、サルスベリ、イロハモミジ など

落葉広葉樹の足元に植える場合は、やさしい印象の原種系チューリップがおすすめ。原種系チューリップは植えっぱなしでも翌年咲くことがあるため、なるべく庭木の根を傷つけたくないという場合にもピッタリですよ。ㅤ

円形コニファー×チューリップ

チューリップとコニファーの組み合わせ
コニファーとチューリップの組み合わせ

落葉広葉樹の他にも、例えば円錐型のコニファーの周りに植えるデザインも可愛いです。コニファーに組み合わせる場合は、朝日が当たる場所が植え付けポイント。コニファーは、チューリップのどの色にも合わせやすいですよ。

コニファーとチューリップの反対色カラーを活かした下記の植え方デザインもおすすめです。

  • 緑色の濃いコニファーには、「ビビットカラーの赤系」
  • 黄緑色のコニファーには、「やさしいピンク系の八重咲き」
  • ブルー系のコニファーには、「オレンジ系のユリ咲き」

植物同士はどれも緑色が入るため、神経質になる必要はありません。

チューリップは毎年カラーを変えられるので楽しみながら選んでいきましょう♪

チューリップと一緒に植える花

チューリップと一緒に植える花

チューリップと一緒に植える花は、寒さに耐えられる秋植えの球根や草花と一緒に植えるのがおすすめです。

チューリップを植えられる時期は、9月〜11月の秋。たくさんの種類から選びたい場合には9月から10月にかけて購入するのがおすすめです。温暖地であれば12月〜1月までを目安に植えられます。

ただし、冬に植える場合は開花時期がずれたり、花が咲かなっかり、上手く育たないことも。チューリップの球根が出回る秋に入手したらなるべく寒くなる前に植えるようにしましょう。

草丈30cm以下がおすすめ

チューリップの草丈の多くは30cm以上。チューリップを際立たせるためにも一緒に植える花は、草丈が低めの種類が合わせやすいです。

チューリップが咲かない場所を彩るためにも背丈の低い草花を合わせていきましょう。ただし、植えるスペースが広い場合はチューリップよりも草丈の高い草花や低木類を合わせる方法もあります。

全体のバランスをイメージしながらレイアウトを計画していきましょう。

一緒に植えられる秋植え球根

チューリップの球根は、「秋植え球根」とも呼ばれます。お店では、9~10月頃になるとたくさんの品種が並ぶのが見られるでしょう。

秋植え球根の代表的な存在であるチューリップですが、秋植え球根には他にもたくさんの種類があります。チューリップと一緒に秋植え球根を植えて春の楽しみを増やしていきましょう。

秋植え球根

ムスカリ、ヒヤシンス、クロッカス、ユリ、スイセン、スノードロップ、アネモネ、ラナンキュラス など

球根とチューリップを同時に咲かせたい場合は、一緒に植える球根の開花時期も一緒にチェックしておきましょう。

チューリップと一緒に植えられる秋植え球根①
チューリップと一緒に植えられる秋植え球根①
チューリップと一緒に植えられる秋植え球根②
チューリップと一緒に植えられる秋植え球根②

相性抜群のビオラと組み合わせてみよう

冬の間も花を咲かせ続けてくれるビオラは、チューリップとの相性は抜群です。一緒に植えれば土の乾燥にも気づきやすいため、初心者の方にもおすすめですよ。

3〜4月頃になるとチューリップの葉っぱがビオラの間から顔を出し、季節の移り変わりを感じさせてくれます。

【チューリップ×ビオラ】寄せ植えのやり方

チューリップとビオラの組み合わせ

チューリップと一緒にビオラやパンジーを植える方法とレイアウト例を紹介します。

寄せ植えの鉢を用意。チューリップは、水はけの良い土を好むため、鉢底の石を入れて排水を良くしておきます。用土の配合が難しい場合は、花用の培養土を活用しましょう。

プランターの大きさはチューリップ単体であれば小さくても育ちますが、寄せ植えにする場合は他の植物の根のスペースも考慮して深さ30cm以上の鉢を用意しましょう。

チューリップの球根の上に植える

チューリップ 寄せ植え ダブルデッカーのやり方
チューリップのダブルデッカーのやり方

ビオラとチューリップの寄せ植えは、球根の上にビオラを植えつけるのがポイント。写真のように2段階に分けて植えることを「ダブルデッカー」と言います。

春になるとビオラのすき間からチューリップの芽が出てきます。チューリップが咲き終わった後もビオラは咲き続けるため、チューリップが咲いていない時期もさみしくなりません。

チューリップの寄せ植えレイアウト例3選

チューリップとビオラを使った寄せ植えのレイアウト例を紹介します。玄関前に飾れば、秋~春までの季節の変化が楽しめますよ。

寄せ植えレイアウト①

チューリップ 寄せ植えレイアウト①
チューリップ 寄せ植えレイアウト①

寄せ植えレイアウト①に使用した鉢はこちら


寄せ植えレイアウト②

チューリップ 寄せ植えレイアウト②
チューリップ 寄せ植えレイアウト②

寄せ植えレイアウト②に使用した鉢はこちら


寄せ植えレイアウト③

チューリップ 寄せ植えレイアウト③
チューリップ 寄せ植えレイアウト③

寄せ植えレイアウト③に使用した鉢はこちら


チューリップをおしゃれに植えて春の楽しみを作ろう

秋に植えっぱなしで管理もしやすいチューリップは、秋~冬の花壇に仕込むのにピッタリ。

また、チューリップはインテリアグリーンとしても楽しめます。咲いた花を切り花として花瓶に飾ったり、水耕栽培として楽しむなどチューリップの魅力を楽しんでいきましょう。

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