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庭の雑草対策に段ボールを使うデメリットはある?|土に還る段ボールを活用してみよう

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庭の雑草対策には色々な方法がありますが、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献する取り組みとして、リサイクルできる段ボールを利用した「段ボールマルチ」が注目されています。

段ボールマルチは費用をかけずに手に入る上に、環境に配慮した素材。しかし、段ボールマルチには一部デメリットもあります。段ボールが土に還るまで時間がかかるとムカデなどの虫が好む環境になる可能性や、雨などの影響で見た目が悪くなることがあります。

この記事では、段ボールマルチのデメリットについて詳しく解説しながら、段ボールマルチのやり方と自宅の庭で使用する際の注意点についてもご紹介します。

段ボールは庭で活用できる

段ボールで雑草対策ができるって聞いたけど本当かな?

デメリットがないのか気になる。

段ボールは、土に還る自然素材のひとつ。

段ボールマルチのデメリットを知って、庭の雑草対策に活用する方法を紹介するよ。

段ボールが土に還るまで

段ボールが土に還るまで

段ボールマルチは自然に土に還るので、雑草対策に効果的。しかし、段ボールが完全に土に還るまでには時間がかかることを知っておきましょう。

最適な環境であっても、通常は6ヶ月から1年以上かかることを想定する必要があります。そのため、即効性を求める場合は他の対策方法を検討した方が良いかもしれません。

ポイント

紙の繊維は水につけるとバラバラになる。そのため、段ボールが土に還るには水分を多く含む土ほど早く分解されます。

降水量が多いのは梅雨時期。

雑草が気になる時期は梅雨を越えた夏が本番です。雑草対策をしながら効率よく土に還すためには、梅雨時期に入る前に段ボールマルチを仕込むのが良さそうですね。

段ボールマルチのメリット

段ボールマルチのメリット

 段ボールマルチには以下のようなメリットがあります。

  • リサイクル素材を使用しているため環境にやさしい
  • コストをかけずに手に入れることができる
  • 雑草の成長を抑制できる
  • 土の乾燥を防げる

環境にやさしい

段ボールマルチは、土に還ることができる自然素材のため環境に優しい素材です。雑草対策には「防草シート」がありますが、防草シートの主な材料はポリエチレンなどの石油系のプラスチック製品です。

段ボールマルチは防草シートよりも効果は低いですが、環境への負荷が少ないため、環境に配慮した雑草対策と言えるでしょう。

お金がかからない雑草対策になる

段ボールは、私たちの生活に欠かせない存在となっています。ネットショッピングによる荷物の配送、レジ袋の有料化による食品の持ち帰りなどで、誰でも手軽に段ボールを手に入れることができます。

段ボールは、地域によっては回収日が月に1回ほどしかなく、回収ボックスに持っていくことが負担になることもあります。自宅で余っている段ボールを庭で活用できればとてもコスパが良いですよね。

土の乾燥を防ぐためガーデニングにもメリットがある

段ボールマルチは、土壌の乾燥を防止することができます。夏場には、日照りが続き土壌が乾燥してしまうことがありますが、段ボールマルチを敷くことで土壌の水分を保つことができます。

例えば、1年目の植木は土壌の乾燥で枯れるリスクも高まります。段ボールマルチをすることで土の乾燥や冬場の凍結を防ぐことにもつながります。

また、段ボールマルチを敷くことで、雑草の種が地面に接触することを防止することができます。段ボールマルチに穴をあけて花を植えるなどガーデニングと組み合わせて活用するのもおすすめです。

段ボールマルチのデメリット

段ボールマルチのデメリット

環境にやさしく、お金がかからない雑草対策としても活用できる段ボールマルチですが、一方で以下のデメリットがあります。

  • 段ボールが完全に土に還るまでに時間がかかる
  • 土に還るまでにムカデなどの虫が好む環境になる可能性がある
  • 雨などの影響で段ボールが見た目に悪くなる可能性がある

土に還るまで時間がかかる

ボールマルチが分解されるまでには、数ヵ月~2年ほどの時間が掛かります。そのため、段ボールマルチを使用する際には、土に還る時間を見越して庭づくりをする必要があります。

土に早く還したい場合には、ある程度ボロボロになったら土にすき込んでいきましょう。

虫が好む環境になる可能性がある

段ボールマルチは、ムカデやゴキブリなどの虫が好む環境になる可能性があります。虫が好む環境とは、湿度が高く、温度が一定しているということです。

虫の発生を防ぐ方法①風通しの悪い場所の段ボールマルチは避ける

風通しの悪い場所は、虫が発生しやすくなります。

風通しが悪い場合は、段ボールマルチ以外の素材を検討し虫の発生を防ぎましょう。

虫の発生を防ぐ方法②砂利の上など土が接しない場所には敷かない

防草シートや化粧砂利などの防草対策の素材は、砕石(石や砂利)の上に設置する場合が多いです。ただし、段ボールマルチの場合は、土に接している部分がないと土に還らずに虫の住処になってしまいます。

段ボールマルチを使用する場所の土の状況を確認してから使用するか決めるようにしましょう。

発生を防ぐ方法③寒い冬場の作業は避ける

冬の寒い時期は、虫も暖かい場所を探しています。段ボールマルチを秋~冬に実行した場合、段ボールマルチにより虫が寄ってくる原因になる可能性があります。

また、冬に段ボールマルチが露出してして凍結すると滑りやすくなり危険になることも。土がやわらかくなり作業しやすい春頃~作業をすると良いでしょう。

見た目が悪くなる可能性がある.

段ボールは、生活の中では「ゴミ」に分類されます。そのため、段ボールマルチが露出していると見た目が悪く感じる可能性があります。

  • 庭の目立つ部分は避ける。
  • しっかりと土の中に隠す

などの対策をすると良いでしょう。

段ボールマルチのやり方

段ボールマルチのやり方

段ボールマルチのやり方はとても簡単にできます。雑草を効率よく抑えるための手順や失敗しないためのポイントを紹介します。

段ボールマルチの手順

段ボールマルチのやり方

  1. 段ボールマルチをする場所んぼ雑草を根本から抜き取ります。
  2. 平らにならした土の上へ段ボールを敷きます。
  3. 段ボールの表面に水をかけて濡らし、風で飛ばされないように石などで固定します。
  4. 段ボールを隠すようにバークたい肥などのマルチング材を敷きます。

段ボールマルチの下に雑草が生えているとすき間から出てきたり、土に戻るのが遅くなってしまいます。また、見た目が気になる部分には、マルチング材で段ボールをしっかり隠すようにします。

段ボールマルチで失敗しないためのポイント

段ボールマルチで失敗しないために以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 土還るためには土に接する必要がある
  • 段ボールマルチの効果が期待できるのは1年目
  • 作業がしづらく、風通しの悪い場所には他の素材を検討する
  • 虫の発生が心配な場合は家の周りの段ボールマルチは避ける

まとめ

段ボールマルチは、土に還ることができる自然素材として庭づくりに重宝します。しかし、一方で雑草効果には期限があることや土に接する場所に行うなど適切な設置方法が必要になります。

庭の雑草対策に段ボールマルチを利用する際は、虫の発生などのデメリットを把握し、適切な使用方法を心掛けましょう。段ボールマルチは手軽な方法でありながら、環境にも配慮した効果的な対策方法です。気になっている方はぜひ、庭づくりに取り入れてみてくださいね。

おまけ 段ボールコンポストという活用法

段ボールコンポスト

因みに段ボールには、段ボールマルチの他にも「段ボールコンポスト」という活用術もあります。段ボールコンポストは、生ごみの処理を庭ですることでごみを減らせるだけでなく畑の肥料にもできる優れモノ。

使い終わった段ボールコンポストは、土に埋めれば処理できます。自宅の庭でごみ処理ができるのは魅力的ですよね。

ただし、ガーデンデザイナーとしては見た目が気になるところ。

我が家では、木材を加工したコンポストを使用していますが、段ボールコンポストも組み合わせてみるのも面白そうです。

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